彼と救急箱 (ページ21)

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20 なんで？ページ21

奈津「もー、なんか、真木先生に上手く丸めこまれた感じ。台本とやらをザックリ読んだけど、救命医に、しかもド新人に、あんな恋愛してる暇はない！まっ、今もなんだけどね。で、現在に至る。くーっ、淋しーい。. . . . . . エルディエイチ、エルディエイチ. . . . . あっ、あった！」

ウィーン

奈津「あの、すみません。東城医大の春山と申します。」

受付「はい。うかがっております。ご案内いたします。」

コンコン

受付「こちらへ、どうぞ。」

奈津「ありがとうございます. . . . . . . 失礼いたします。」

監督「あー、どうも。ん？あんな女優さんキャストにいたか？」

助監「えーと、誰でしたっけ？」

奈津「あのー、東城医大からまいりました春山と申します。」

監督「あっ、あー、あー、医事監修の、先生ですか。よろしくお願いします。」

スタッフ「あの、三代目の登坂さんと山下さん、前の仕事が押してて、少し遅くなるみたいです。」

岡本「臣、健二郎、急いで車乗って、事務所で映画の顔合わせだから。」

臣「あー。」

健二郎「臣ちゃん、台本読んだ？」

臣「ああ、ザックリ。なんか、こっぱずかしくなるような、ラブストーリーだな。この手の話は俺じゃなくて岩ちゃんに任せとけばいいんだよ。」

健二郎「せやな。けど、まあ、そう言わんとがんばろうや. . . . . . . . . . さっ、着いたで。」

ガチャ

臣「遅くなって申し訳ありません. . . . . . ん‼ ‼ あっ！なんで、なんで//// 。」