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宮近side
「おつかれー」
Aちゃんと別れたあと、レッスン場へと向かうと
すでにほとんどの人が集まってストレッチをしていた
「ちゃか、おつかれ！どっか行ってたん？」
「あー…松倉が教えてくれたところ。」
「ブックカフェ？まじ？どうだった？」
どうだった、と言われると
「楽しかったよ、めっちゃ」
もう会うことはないであろう
Aちゃんの顔を浮かべ答える
「いい本見つけたとか？」
「…本はほとんど見てないわ、そういや」
仮にも本屋なのに、と我ながら苦笑いを浮かべた
「は？どういうこと？何が楽しかったん」
柔軟をしながら松倉が不思議そうな顔をした
「一期一会っていうじゃん？そういうやつ」
「なになに？
なんでちゃかがケイみたいなこと言ってんの！」
水を飲みながら元太が駆け寄ってきてそう言った
「どのへんが俺っぽいんだよ！(笑)
何か素敵な出会いがあったらしーよ」
「え、なに気になる！
ちゃか人見知りなのに珍しくない？」
「松松うるさいよ(笑)
秘密〜俺もレッスン着に着替えてこよ」
ギャーギャー騒ぐ松倉と元太をあしらい
更衣室へと向かう
なんとなく今日あったことは
俺とAちゃんの秘密にしていたいな、なんて
最初に感じた優しい花の香りを思い出しながら
そんなことを考えていた
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作者名：ぷらむ
| 作成日時：2021年3月15日 23時
