その後#1-1 ページ45
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宮近side
「ただいま」
玄関に入るとすぐにパタパタと音を立てて
愛しい人が近づいてくる
「おかえり!」
「…うぉ!とりあえず手洗っていい?(笑)」
すごく嬉しかったのか、
勢いよく抱きついてきたAの頭を撫でながら
洗面所に向かい昼のことを思い出す
「できるだけ早く帰る、うん、じゃあね」
電話を切り楽屋に戻ろうとすると
近くの自販機でニヤニヤしながらこちらを見る海人と
申し訳なさそうに立つ如恵留が視界に入った
「できるだけ早く帰るなら
俺たち頑張らなきゃじゃん?」
「こーら海人!あんまりちゃかのこと揶揄わないの!
今日って宅建の合格発表だったけどもしかして…?」
「そ。如恵留と同じ資格だ〜って思ったのが
最初のきっかけだったんだよね」
「のえるくんキューピットじゃん!(笑)」
バシバシと如恵留の肩を叩きながら
海人の独特な笑い声が廊下に響く
「すごい!よくがんばったねって
沢山褒めてあげるんだよ!」
「そんなに難しいの?」
楽屋に戻りながらいかに難しいか、勉強の仕方とか
覚えることとか色々如恵留に聞いたけど
ただひとつ、思いっきり甘やかしたいなって思った
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作者名:ぷらむ | 作成日時:2021年3月15日 23時