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「綺麗…！」
芝生に座り顔を上げると
目の前に広がる東京の夜景に思わず声を上げた
「たまにね、気晴らしに来るんだ」
吹く風に舞う髪の毛を鬱陶しそうにかき上げながら
前を向いたまま宮近さんが呟く
気晴らし、ということは
今日も何か嫌なことがあったのだろうか
仕事のことだと
聞いていいことと悪いことがある気がして
一瞬、何かあったんですかと言うのに躊躇する
「応援してくれてる人のためにも、
常に自信を持って色んなことに挑みたいと思うけど
それでも、不安になる時ってあるんだよね」
最近、レッスンが多いと言っていたから
自分を見つめ直すことが多いのだろう
ぽつりと紡ぐ言葉に
何て声をかけていいか分からず俯いた
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作者名：ぷらむ
| 作成日時：2021年3月15日 23時
