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宮近side
奥の方の席へと移動する途中、
乱雑に開かれたテキストが目に入る
宅地見物取引士…如恵留が持ってる資格と同じやつ？
難しい、って聞いたから
これを勉強してる人も頭いい人なのかな
ていうか開いたままどこに行ったんだろ
なんて色々考えながら、ぼーっとその場に立つ
「あのー…」
突然、後ろから声をかけられ思わず肩を震わせ
勢いよく声の方へと振り返る
「っ！？は、い」
驚きすぎて、しどろもどろになる俺を見て
同じように目の前の彼女が焦り始めた
「驚かせてすみません！邪魔…でしたよね
広げてしまったままで…ごめんなさい！」
片付けますね、と小走りで横を通る彼女から
持っていたホットチョコレートの香りと
お花の優しい香りがした、気がした
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作者名：ぷらむ
| 作成日時：2021年3月15日 23時
