8.正義面したやつ ページ8
あれからしばらく、全身の熱が冷めないまま仕事をしてようやく時間になった。
店長「Aちゃんお疲れさま！今日は本当に助かったよ！」
『死ぬかと思いました…』
店長「ちゃんと給料3倍につけといたから」
『ありがとうございます！！』
寒くなってきたこの時期に欠かせない、マフラーと手袋をして裏口から外に出た。
『さむ…』
白い息を吐き、マフラーを口元まで上げて家に向かって歩き出したとき、足元から小さな鳴き声が聞こえてきて。
すぐそばのベンチの下を覗くと、ダンボールに入った小さな子犬がいた。
『もしかしてこれって…捨て犬？』
怖がられないように、ゆっくりと子犬の頭を撫でれば、少しおびえた様子でこちらを見上げた。
いくら犬でもこんな寒いのに放っておけるはずがなくて、慎重にその小さな体を抱きかかえた。
「決まりー！！！」
瞬間、聞こえたそんな声。
後ろを振り向けば、薄着の男性が3人ほどいて。
「やっぱ子犬って使えるな！お姉さん、優しいね！」
「じゃあ今夜はお姉さんに相手してもらおっかなあ…？ターゲット決定！」
こんな時、声を出して助けを求めることができるのなら。
走ってその場を逃げることができるのなら。
今の私は、男性を見ただけで震えてしまう。
だから、何もできない。
「ほら、お姉さん？その犬返してよ」
「それ、俺らの大事な餌なんだよね〜」
「ついでに、お姉さんも俺らの餌になっちゃう？」
ケラケラ笑うその人たちを前に、私は俯いて子犬を抱き締める力を強めた。
足音と声が、近づいてくる。
目には涙が溜まって子犬の体に落ちるだけ。
？「何してんの？」
目の前の男性とは違う声。それでもまだ顔を上げることはできない。
「っち、邪魔が来たな」
「さっさとやっちまおうぜ、こんな正義面したやつ」
？「お前らの事はどうでもいいんだけどさ、その子に何かしようとしてるんならやめろよ」
この声、どこかで聞いたことがあるような…
？「斉藤さん！こっち！」
グイッと腕を引っ張られて思わず顔を上げれば、その人は。
フジ「はぁ、はぁ、大丈夫？」
『あ…』
あの時、私が接客した男性客4人の中にいた親切な人…。
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もも(プロフ) - もちもちもちこさん» お待たせしてしまい申し訳ありませんでした！やっと続編出します！ (2018年2月24日 19時) (
レス) id: 6a5ecf0a40 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - ちーちゃんさん» 遅くなってしまってごめんなさい！！やっと続編に行きます(;_;) (2018年2月24日 19時) (レス) id: 6a5ecf0a40 (このIDを非表示/違反報告)
もちもちもちこ - 続編ないんですか？続きがとても楽しみです！ (2017年10月31日 16時) (レス) id: 3032de0fc2 (このIDを非表示/違反報告)
ちーちゃん - ももさん}いやいや私のこの頭が理解力が低いもんで。すいません。(._.)怒っときます。(._.)ゞﾍﾟｼ ﾒ! はいすいません。なかなか見る暇がなくて久しぶりに来たらいいとこまでいってるじゃないですかぁ~！引き続き頑張って下さいね！応援してます！( *´艸｀) (2017年9月22日 22時) (レス) id: b018cf85ec (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - reiponnさん» とうとうキスしてしまいました…長かったですここまでくるのに…(笑) 恋の力って凄いんですね〜(人事) (2017年8月30日 12時) (レス) id: 6a5ecf0a40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも | 作成日時：2017年7月2日 8時
