43.ごちになります！ ページ45
それから、私が落ち着くまで待っていてくれたフジさんと一緒に店の中に戻った。
フジさんだけが個室に戻り、私はキヨさんたちの部屋に行くことは避け、必死に働いた。
さっきのキヨさんの記憶を消すように。
先輩「Aちゃん、会計お願い」
『はいっ！』
会計を呼ぶ鐘が鳴ると、先輩はちょうどビールを運び終わった私に声をかけた。
頼まれた通り、会計へ向かうとそこに立っているのは見覚えのある男性で。
一瞬足が止まったが、その顔はすぐに思い出せた。
キヨさんとフジさんと一緒に来ていた、眼鏡をかけた男性だ…。
とは言っても無視することは絶対に出来ない。
あまり顔を見られないように少しだけ俯いて会計を済ます。
『…お待たせ…しました、合計で、7400円になります』
「はい、お願いします」
今日の会計はこの方だけが支払うのかな…。
このまま行けば、キヨさんと顔を合わせずにすむ！！
なんて、そんな甘くもない。
フジ「うっしーごちになります！」
レトルト「ごちになります！」
キヨ「ごちになります！」
揃って奥から歩いてきた、お連れ様。
その声に動揺して、受け取った小銭を落としてしまった。
『あっ…！！』
綺麗に転がる100円玉が行き着いた先は＿＿
キヨ「大丈夫か？」
目の前に差し出されるのは、大きな、彼の手。
『あ、ごめ、なさ…』
拾ってもらった小銭を受けとるときに少しだけ触れた手が、あまりにも熱くて、咄嗟に手を引いてしまった。
キヨさんに会ってしまったら、顔は絶対に見ない。そう決めていた。
キヨ「…？」
牛沢「すみません、俺がちゃんと渡せなくて」
『い、いえ！私が、悪いんです、』
レジからレシートが出るのを待っていたとき、そっと私の横に寄ってきたフジさんが小声で話し掛けてくれた。
フジ「Aちゃん、あんまり無理しないでね」
『はい…！！』
この優しさで、心が温かくなる。
顔を上げれば交わる視線。
ふんわりとした笑みを向けてくれる彼に、私も少しだけ頬を緩ませた。
フジ「じゃ、行こうぜ」
キヨ「悪い、お前ら先に行ってて」
聞こえてしまった、そんな言葉。
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もも(プロフ) - もちもちもちこさん» お待たせしてしまい申し訳ありませんでした！やっと続編出します！ (2018年2月24日 19時) (
レス) id: 6a5ecf0a40 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - ちーちゃんさん» 遅くなってしまってごめんなさい！！やっと続編に行きます(;_;) (2018年2月24日 19時) (レス) id: 6a5ecf0a40 (このIDを非表示/違反報告)
もちもちもちこ - 続編ないんですか？続きがとても楽しみです！ (2017年10月31日 16時) (レス) id: 3032de0fc2 (このIDを非表示/違反報告)
ちーちゃん - ももさん}いやいや私のこの頭が理解力が低いもんで。すいません。(._.)怒っときます。(._.)ゞﾍﾟｼ ﾒ! はいすいません。なかなか見る暇がなくて久しぶりに来たらいいとこまでいってるじゃないですかぁ~！引き続き頑張って下さいね！応援してます！( *´艸｀) (2017年9月22日 22時) (レス) id: b018cf85ec (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - reiponnさん» とうとうキスしてしまいました…長かったですここまでくるのに…(笑) 恋の力って凄いんですね〜(人事) (2017年8月30日 12時) (レス) id: 6a5ecf0a40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも | 作成日時：2017年7月2日 8時
