夢の中の君は。 (ページ6)

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＂あれ、坂本先輩？＂

＂おー久しぶり！え、友達と2人？＂

海人と会ったのは今から半年前。

同じ学部の友達に誘われて入った居酒屋

友達が偶然会った先輩と飲んでいたのが海人だった

＂お久しぶりです～！今から飲もうって…せっかくなら合流してもいいですか？＂

＂あー…そうしたいけど…うみ、大丈夫？＂

お互いツレは知らない人だし
『うみ』と呼ばれた人はもしかしたら人見知りだから
気にかけているのだろうか

いずれにしろ、
私はどちらでもいいことを友人に耳打ちで伝える

＂いや、大丈夫だけど念のため個室がいいかも＂

俺の友達がやってる個室の居酒屋に移動しよ、と
飄々と電話をかけ始めた長身の小顔の男性。

＂あの…はじめまして。すいません急に＂

＂はじめまして。知らない人同士の方って
なんか気まずいすよね(笑)＂

互いの友達のツレ同士。

お互い少し感じているであろう仕方のない気まずさに
思わず苦笑で目を合わせる

だけどどこが居心地がいい

これが、私と海人の出会いだった