夢の中の君は。

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「んまそ〜！オムレツだ」

「ふふ、割ったらスクランブルエッグみたいに
トロトロになるやつ…のつもり」

「絶対うまいじゃん。いただきまーす」


ただのその辺にいる女子大生の私が
朝日が差し込む高層ビルのマンションで過ごす朝にもだいぶ慣れてきた


「…どう？」

「んまい。ありがとうね」


海人が私の顔を覗き込みながら微笑む


「よかった。ほら、口についてるから」

「Aが拭いて〜」

「もう！…今日の予定は？」

「んーっとね〜」


渡したティッシュで口を拭いながら
海人が思い出すように視線を上に向ける


「YouTube撮影が詰まってて、
そのまま夜に雑誌の取材だった気がする。」


まだデビュー前のジャニーズJr.とはいえ、
THE芸能人なスケジュールを聞くのも何回目だろうか

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