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「あ、海人〜そういえばさ」


事が終わった後、床に散らばった服を拾い頭から被る


「なに〜?」


スマホでゲームをしている海人が
視線をスマホから離さずに応える


「花瓶、お花飾ってもいい?」

「いいけど、どしたの急に」


同じく床に脱ぎ捨てられたパーカーを海人に渡すと
もぞもぞとふわふわの髪の毛だけが見え隠れする


「いや、ずーっと空のまま置いてるのも
もったいないかな〜って。何飾ろう!」


花屋さん近くにあるかなーと考えていると
海人が顔を覗き込む


「向日葵とか?」


何かいいたそうにニヤニヤとする海人に
思わず口を尖らせる


「…面白がってるでしょ。昔から向日葵は好きだから
海人が嫌じゃないなら飾りたいけど」

「別に嫌じゃないよ。
けど、思い出すとかならそれはそれで嫉妬するね」


否定も肯定もできずに沈黙が生まれる


「…黙んなよ(笑)
さすがに、顔も覚えてない奴に嫉妬しないから」

「…からかわないで!」

「ふふ、A可愛い」


せっかく服着たけど〜なんて海人が呟くうちに
既に組み敷かれ見下ろされる


「俺以外のカイトのこと考えられなくしてあげる」

「そんなの考えてな…やっ…」


鎖骨の下に感じるちくりとした痛みと共に


「A、だいすきだよ」

「私もだいすき、っ、海人もっと、」


もっと私のあなたのものだと証明してほしい

夢の中でぼんやりと浮かぶ存在に惑わされないくらい


そんな気持ちを込めて
ひんやりとした感触のネックレスがついた首に
そっと腕を回した

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設定タグ:TravisJapan , 宮近海斗 , 中村海人   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ぷらむ | 作成日時:2021年2月20日 22時

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