夢の中の君は。【3】 (ページ14)

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デスクでパソコンに向かい、チラリと時計を見る

「…15:30」

TravisJapanの打ち合わせから1時間が経った

＂1時間後、地下駐車場の自販機＂

海人の言葉を思い出し、立ち上がる

「すみません、ちょっと出てきます」

いってら～と呑気そうな先輩の声を背に
地下へと足を急がせる

少しだけひんやりとする地下駐車場の自販機へと
近づくと、人影が見えて思わず身構えた

恐る恐る顔を覗かせると、

スマホを触っている人が立っていて顔を上げた

「海人おせー…よ、えっAちゃん、」

「宮近さん、お久しぶりです」

なんとなく予想していた私に対して、

海人が来ると思っていたらしい宮近さんが

珍しく目を白黒させていた

「海人にここに来いって言われて来ました。
…多分、宮近さんとちゃんと話せってことかなって」

「…話すことなんて、何かある？」

俯いたまま宮近さんが突き放すように口を開く

「あります、宮近さんはないかもしれないけど
私は話したいことがあるので聞いてください」

ぎゅっと手を握りしめ、宮近さんの前に立つと

ゆっくりと宮近さんの顔が上がり、

1年ぶりに視線が私を捉えた