さんじゅうなな ページ39
茜「こういうことは昔よくあったんだ。あおちゃんは優しいし可愛いから人気のないところに呼び出されて⋯ガラの悪いやつに無理やり付き合えって脅されて⋯その度にたまたま居合わせていた僕があおちゃんを守ってきたわけだけど」
光「(こえぇ)」
寧「(怖い)」
「やべー」
花「つえーね」
茜「とにかく僕はあおちゃんを守るって決めたんだ。たとえ振り向いて貰えなくてもね」
寧「茜くん」
葵「⋯キョロキョロ」
寧「花子くん。ずっと葵のこと見張ってたけどなんにも怪しいとこなかったよね?やっぱり七不思議は違う人なんじゃ」
花「んー?」
寧「あ、そっち!?」
「だよねー」
花「そーだねぇ。普通にしてたんじゃなかなかしっぽを出してくれないからね。そろそろこっちから仕掛けてみようか」
寧「?仕掛ける?花子くん?」
花「ほい」
寧「な、なにするつもり?」
花「いーからいーから。ねぇヤシロ?」
寧「?」
花「普段隠してる力を使うとしたらどんな時だと思う?」
寧「どんな時って⋯」
花「色々あるだろうけど大抵必要に迫られた時なんじゃないかな?こんな風に⋯」
寧「え?」
「…まさか」
花「白杖代!」
パリンッ
寧「や、やめて!」
寧「花子くん!」(じわっ
寧「葵!」
茜「アオちゃん!」
葵「!」
花「⋯ニヤッ」
「はぁ…」
ガチン
寧「花子くん!やめてぇ!お願い!」
花「大丈夫だよ。それよりやっと尻尾を出してくれた」
寧「え?」
花「見てごらん。ようやくあえたね。七不思議一番時計守」
寧「シャンデリアが⋯空中で止まってる?あ、光くんも止まってる。すごい⋯」
花「君の能力はさしずめ時間停止っところかな」
茜「そっちのやつのことは聞いてるよ。昔の学生服 頬に‘封’の印 杖代が2体⋯七番様だ」
花「せぇいかぁい。三人いる時計守の中でも君とは初めましてだね」
「あ、初対面なんだ…」
茜「七不思議のトップがあおちゃんになんの用?かなり気になるところだけど。危ない目に合わしてくれちゃって。流石の僕でも頭に来たよね⋯てことだから話の前に1発いいかな?」
花「わわっ」
寧「す、ストープ!」
茜「!?」
寧「落ち着いて!」
ガシャーン!
「「「「!!」」」」
茜「時間切れか。まずいな」
光「ん!?⋯!?!?」
寧「光くん⋯」
「なんの音だ!?」
「こっちから聞こえたぞ」
茜「今見つかるとあおちゃんが面倒なことになる。しょうがない場所を移そう」
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作者名:雨和 | 作成日時:2023年12月15日 16時