さんじゅういち ページ33
寧「私と同じ…?」
桜「私達が縁を結んだ相手はこの子」
桜「ちょっと子供っぽいけど、意外と頼りになるのよ」
「子供っぽくないよ」
桜「そう?」
「うん。かっこいいもん」
司「んへへ〜」
寧「夏彦先輩は…」
桜「ああ…」
桜「あれは空気みたいなものよ」
寧「そ、そうなんですか」
桜「あなたとはずっとお話ししてみたかったの」
桜「だって、私達同じ立場同士な訳でしょう」
桜「きっと仲良くなれるわ」
桜「ね」
「私も何だけどな」
寧「…」
「?」
寧「そうなのぉ〜〜、花子くんのそういうところほんとに困るのおぉ〜〜、このお茶とっても美味しい」
寧「予想外の理由で急に態度が変わったりするのよ、意味がわからない……」
桜「大変ね…白桃の香りの緑茶よ、沢山飲んで」
寧「それにヘンに思わせぶりなこと言うし、すぐセクハラするし、無神経だし」
寧「あと私は大根じゃない!」
「寧々…w」
桜「大根?」
桜「気持ちはわからないでもないわ」
桜「こっちも酷いもの、話が通じない、言動が意味不明、無駄に距離が近い」
司「エーそーかなー」
「そんな事ないよ」
司「だよねー」
桜「…仕方がないから人間というより猫みたいなものだと思うことにしてるわ」
「確かに近しい」
寧「ねこ…」
寧「…」
寧「あの、その子って…」
?「俺のことー?」
?「俺はつかさ!あまねのフタゴの弟で、Aの彼氏!!」
寧「弟…!あと彼氏ィ?!」
寧「…それじゃあ」
司「ねーねー」
司「もーあまねとチューした?」
寧「え」
司「チューした?」
寧「な?!」
寧「ししししてない!なんで?!」
司「だって付き合ってるんでしょー?」
「えっ」
寧「付き合ってない!タイプでもない!」
司「ふーん…」
司「ほんとにィ?」
寧「!」
ベリッ
「やめてつかさ、私が嫉妬するよ」
司「ホント?やったぁ」
寧「…」
夏「女の子に触る時はもっと自然に優しく…」
司「サクラはナツヒコとチューする?」
桜「絶対しない」
「いや草w」
寧「……ん〜…」
司「……」
「!」
司「サクラ」
桜「はあ…」
桜「お互い苦労するわね」
桜「縁が結ばれてる以上、どんなに嫌でも主人には逆らえないし」
「私は嫌じゃないよ〜!」
司「そう?」
「うん」
寧「そうなの!あのね花子くんってば私が逆らうとすぐ魚にしようとしてきてね…」
桜「わかるわ」
寧「七峰先輩も?」
ガシッ
桜「ええ、だからあなたも」
桜「きっとわかってくれるわね」
ザワッ
寧「え?」
グアッ
「…クス」
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作者名:雨和 | 作成日時:2023年12月15日 16時