にじゅうよん ページ26
寧「？」
光「掃除のこと花子には上手いこと言っといたっす！」
寧「うん ありがと。でもどうして急にドーナツ？」
光「 い、いやぁ。俺妹がいるんすけどその妹が急にドーナツ食べたいって駄々こね始めて⋯うちの台所じゃ作りづらいんでここを借りて」
寧「？ふぅん」
光「突然すいません」
寧「ううん。全然平気。むしろちょっと助かっちゃったかも。最近ちょっと花子くんと顔合わせずらくて」
「「…」」
寧「あ！別に喧嘩したとか何かされたとかじゃないんだけどね。ただちょっと気まずいってゆうかなんてゆうか⋯⋯」
光「待った。混ぜる時はこう」
寧「！」
ほんとだ
さっくり切るようにって書いてある
それにしても光くんって料理苦手なんじゃ？
光「しんどい時もありますよね。これまで見えなかったもんが急に見えるようになるって」
「「⋯」」
光「最初から見えてた俺だってやってらんねーって時あるし。俺でよけりゃ愚痴でもなんでも聞きますよ！頼りねーかもしんねーっすけど俺は先輩の味方っすから！」
寧「源くん⋯」
寧「あの⋯近い」
光「すすすすみません！違っ！妹とと作る時の癖で別に変な意味は！」
寧「ふふっ ありがと源くん。じゃあせっかくだし聞いてもらっちゃおうかな⋯いい？」
光「は、はい！」
「おっ」
寧「かくかくしかじかで」
光「なるほど。16時の書庫でそんなことが。あいつ昔ここの生徒だったんすね」
寧「光くん⋯あのね、私⋯私 もう花子くんと仲良くしない方がいいのかもしれない」
「「！」」
寧「だって花子くんって死んでるんだよ！？」
光「そ、そっすね」
「すげぇ今更」
寧「悪霊！七不思議！しかもひ、人殺し！誰かにいじめられてたみたいだし、きっとその子をざっくりやっちゃったのよ！」
寧「前から掴みどころ無くてちょっと怖いとこあったけど思ってた以上に重い！面倒臭い！」
寧「複雑な事情抱えすぎなのよ。どうしてらいいの？どう接したら正しいの！？」
「…」
光「せ、先輩。落ち着いて」
寧「でも、何でかな。ほっとけないの。深入りしない方がいいってことは分かってるんだけど花子くんのこともっと知りたい」
寧「私に出来ることなんて無いかもしれない。でも、力になってあげたいの」
「！」
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作者名：雨和 | 作成日時：2023年12月15日 16時
