じゅうなな ページ19
光「思えば俺ってあいつのこと知らないんすよ。あっ！でも悪いやつだったら祓うんでやっぱ弱手も知りたいっす！」
寧「源くん…私達花子くんのこと知りたい者同士で仲間だね！一緒に頑張ろ！」(ニコッ
光「ｽﾞｷｭﾝ」
「ブッ」
寧「ん？蝶？」
ﾎﾞﾌﾝｯ
寧「きゃっ」
光「先輩！」
「大丈夫？」
寧「蝶が止まったところに扉が…これってもしかして16時の書庫？」
ｷﾞｨ
寧「わぁ！すごい」
ﾁｬﾎﾟﾝ
寧「水があるってことは」
光「ここも境界…この世とあの世の境目っつーことっすよね。気をつけねぇと」
「ん、だね」
寧「…」
寧「白い本には生きてる人で黒い本には死んだ人の事が書いてあるはず」
光「白が多いっすね。黒はちょっとしかねーや」
「ま、そっちの方がいいっしょ」
寧「確かに」
光「よーし！花子の本なら黒っすよね！探しますか！」
寧「うん！」
「(そう言えばこの人達彼らの本名知ってるの？)」
ー数時間後ー
寧「ダメっ…全然見つからない」
光「先輩 頭になにかついてるっすよ。取ります」
寧「へ？どこ？」
光「ﾊﾞｷｭﾝﾊﾞｷｭﾝ」
「あっ、しんだ」
寧「蝶？さっきと同じ。また何かわかるかも！」
光「先輩！まっ！」
寧「これは」
『八尋寧々』
寧「私の本？本当にあった。じゃあ私の学園での記録が…」
寧「わっ、本当に私が入学した時から書いてある」
寧「すごい…こんなに細かく書いてある」
「見えんけど凄いな」
ﾊﾞﾝｯ
「？」
光「どうっすか！どうっすか！」
寧「た、確かに噂は本当みたいね。花子くんの本じゃないけど未来の部分を読めば花子くんについて何かわかるかも」
「…？なぜ閉じた…」
光「俺も！俺も自分の本探してきます！」
寧「あ！赤い本は読んじゃダメだからね！」
光「はい！」
寧「私も読もーっと。えっと、未来未来…」
寧「赤いページ？」
寧「これ」
光「うわあああぁ」
「？！」
寧「わっ！今のは光くん？何が…」
ﾄﾞﾛｯ
赤い本、
「あっ寧々…読んだな…」
寧「ううん…それよりあと少しで花子くんの正体が分かったのに」
寧「これが、花子くんの本当の名前」
『ぐわぁ』
光「危ねぇ！」
寧「こ、光くん！？」
光「先輩こっち！」
寧「な、何っ！？」
「おー」
光「あの本読んでるうちに、いつの間にか赤くなってきやがって。んで突然あの化け物が。とにかく出ましょう！」
光「あ、開かねぇ！」
寧「ど、どうするの！？」
光「ちっくしょー！来るなら来やがれ！」
ﾊﾞﾁｯ
光「おらっ！」
「かっけぇよー」
ｼｭｩｯ
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作者名：雨和 | 作成日時：2023年12月15日 16時
