今と未来、僕と君 11 (ページ47)

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デンライナー食堂車両内

｢「「かんぱーーい！！」」｣

ナオミ｢はい、どーぞ！どーぞ！｣

すっかり元に戻ったウラタロス、キンタロス、リュウタロスは3人で声を合わせて乾杯

そんな3人と少し離れた場所にいた

モモタロスと良太郎にナオミがジュースを置いていった

ウラタロス｢もっかいいっとくー？｣

｢「「イエーイ！！」」｣

3人が無事に戻ってきたことで

いつものデンライナーが戻ってきた

消えた途端暗い雰囲気になっていたのが嘘のよう

ウラタロスたちはそんなことこれっぽっちも知らないだろう

オーナー｢どうやら良太郎くんとAさんの熱い思いがウラタロスくん達を繋ぎ止めたようですね｣

｢「「「かんぱーーい！！」」」｣

オーナーが静かに口にすると

今度はナオミも入れて4人で乾杯

消えた本人たちがこんなに明るいとは…

なんだかこれはこれで調子が狂いそうだ

モモタロス｢うるせぇんだよテメェら！！せっかく清々したと思ったのによ！｣

そんな光景にモモタロスがいつも通りにキレた

いつも通りガミガミ怒るモモタロスだが

なんだかんだ言って仲間を思う気持ちは強く

誰よりも彼らの存在を必要としていた

そんなモモタロスの意外とも言える一面を

知ってるのか知らないのかは不明だが

3人はいつも通りのノリでモモタロスに歩み寄った

キンタロス｢腐れ縁っちゅうやつやな！｣

ウラタロス｢改めてこれからもよろしく、先輩｣

リュウタロス｢先輩！｣

ナオミ｢先輩〜！｣

次々と先輩先輩と呼んでからかう姿を見ていた良太郎の顔は

普段通りの優しい笑顔

イマジンが4人もいるとそれなりに大変なこともあるけれど

それ以上に大きな楽しさと幸せと頼もしさが溢れている

やっぱりこのデンライナーが大好きだ

モモタロス｢冗談じゃねぇぞ…どけー！！｣

くっつき回る3人を突き飛ばし

モモタロスが立ち上がる

モモタロス｢風呂でも入ってくる！！｣

素直じゃない性格で不器用で

仲間に対しては本当の気持ちをなかなか言葉にしない

そんなモモタロスだが

モモタロス｢ったく、ふざけやがって…！！｣

食堂車両から1歩出ると…