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イマジン｢お前の望んだ宝石だ、ほら全部もってけ！！｣
｢そんなこと言われましても…｣
戸惑う泥棒がキョロキョロと店内を見回すと
｢あ！俺の売った宝石だ！｣
偶然にも店内に泥棒が売った宝石があった
値札を見ると…
｢300円！？｣
なんと値段は300円
そこらへんのガチャポンと同価値という衝撃
｢トホホ…｣
イマジン｢契約完了…！！｣
泥棒が気を落としたその隙を狙って
イマジンは契約完了扱いにして過去へ飛び
その少しあとから良太郎が駆けつけ
床に倒れてる泥棒にチケットをかざした
表示された日付は ”2000 05.20”
｢いくらでもいい、早く金にしたいんだ｣
過去に飛んで2000年5月20日
泥棒は盗んだ宝石を手に
厳つい見た目をした男の車の中で取引をしていた
手渡された金は…
｢1000円？｣
たったの1000円
泥棒は金を渡されると無理やり車を追い出され
｢はぁ……｣
ガッカリする泥棒の体からイマジンが実態化した
イマジン｢ハッハッハッハッ｣
実態化したイマジンは不気味な笑い方をしながら
契約者である泥棒を蹴っ飛ばし
さらには
公園で鍛えていた武道家の集団も
瞬く間に襲って倒してしまった
イマジン｢いちば〜ん！！｣
1人ではしゃぎ回るイマジンの元に
時空を超えて過去へやってきたデンライナーが現れた
デンライナーを挟んでイマジンの向こう側には…
ベージュの外套に身を包んだ桜井さんの姿が。
イマジン｢なんだぁ？｣
デンライナーが通過すると同時に
良太郎が姿を現したがAの姿はそこにはない
今もずっと出入口の近くで泣き崩れている
普段はあんな態度だが心の底から大切に思っていたことを良太郎は分かっていた
だからこそ今はAの気が済むまでそのままそっとしておくのが1番だと判断したのだ。
良太郎は自分とAのイメージで具現化された携帯をポケットにしまって
良太郎｢モモタロス、行くよ｣
今はもう一人しかいない味方のイマジン
モモタロスの名前を呼んだ
その名を口にする良太郎の顔は
またひとつ覚悟の決まった顔だった
モモタロス『あぁ、2人だけとは…最初に戻ったみてぇだな』
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作者名：ぽちゃた | 作成日時：2022年2月6日 16時
