今と未来、僕と君 11 (ページ5)

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｢加藤さん…！｣

｢バカ！名前呼ぶんじゃねぇ！！｣

｢逃げましょう！｣

おどおど怯えて逃げようとする泥棒に対し

モモタロスがはいどうぞ、と引き下がるわけもなく

M｢逃がすかよ！！｣

殴りかかろうと近づいたその瞬間

パッと店内の全ての照明がついた

照明がついたことで愛理かAが来たかと思ったモモタロスは思わず手を止めた

どちらかわからないからこそ、手を止めた

愛理だったら色々誤魔化さなければならない。

｢逃げろ！！｣

男たちはその隙に逃げ出し

泥棒たちと入れ替わるように向こうの方から

｢良ちゃんどうかしたの〜？｣

｢なんか…すごい音したよね〜…｣

寝ぼけたような2人の声が

これはある意味1番最悪な状況だ

愛理とA2人同時に来てしまった

とりあえずAはいいとして

と思っていたが、甘かった

モモタロスはめんどくさそうな顔をしながら声の聞こえた方向に顔を向ると…

M｢いっ………！？！？｣

とんでもない髪型をして寝巻き姿、そして片手にテディベアを持った愛理と

ふわふわしたピンク色のワンピースの寝巻きにぬいぐるみとタオルを引きずったAが現れた

それを見たモモタロスは顔を真っ赤にして2人からすぐに目線を逸らした

モモタロスは意外と柄に合わず露出度の高い女性を見るとドキドキするタイプなのだろう

｢今のは…良ちゃんの、お友達？｣

M｢ンなわけねぇだろ…！｣

ドキマギしながら愛理の方を向いて否定するモモタロスだが

振り向くと思ってたよりも愛理との距離が近く慌ててまたそっぽを向く

これをあのイマジン3人が見てたらバカにされていたに違いない

A｢も〜、良ちゃん…？ちゃんと寝ないと…倒れちゃうよ〜？｣

愛理がいなくなったあともピンチは続いた

じーっとモモタロスの入った良太郎を見ていたAがついに動き出した

寝ぼけた顔にふわふわした話し方

そして何よりその服装

これにはモモタロスも…

M｢おまっ、お前ふざけんな！起きろ…！！｣

タジタジだ

A｢あれぇ？良ちゃん、なんか声違うね〜｣

いつもと違って良太郎のことを

"良ちゃん"と呼ぶあたり

Aは完全に寝ぼけてる