今と未来、僕と君 11 (ページ16)

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尾崎を連れて場所を移動したハナ

一方のAはそのまま3人の前に仁王立ちし

睨みつけていた

Aの威圧感を前に何も言えなくなっているモモタロスたち

だがそんな沈黙を破るように自ら口を開いた者が

ｳﾗ｢もう、またまたAちゃんったら恥ずかしがっちゃって｣

A｢うるさい、だいたいね何言おうとしてたか想像つくんだもん｣

ｳﾗ｢あー、Aちゃんがシャイで意外と女の子っぽいってこととか？｣

A｢もう一発いっとく？｣

ﾓﾓ｢おう！いっとけA！｣

A｢モモもいく？｣

隙あらばAをからかうウラタロスが

1番最初に口を開いた

相変わらずというか、なんというか…

何をしていてもウラタロスはウラタロスだ

意外と、という言葉にムッとしたAは

そのまま椅子に座るようにウラタロスの背に座った

色んな女性を釣ってきたウラタロスだが

どう頑張っても、どんな手段を使っても

Aだけは釣れない

侑斗｢全く、デネブ置いてきて正解だったな｣

こんな調子のミルクディッパーを見て

侑斗が呆れたようにコーヒーを口に運んだ

良太郎｢かもね｣

侑斗のその発言に良太郎も思わず頷く

デネブがいたらもっととんでもない状況になってる様子が簡単に想像できるからだ

侑斗｢お前、過去に連れてかれた記憶全然ないのか？｣

良太郎｢うん、何だかぼんやりしちゃって｣

侑斗と良太郎の2人で珍しく話を続けていると

愛理｢はい、良ちゃんこれ皆さんにお願い！桜井くんも手伝って！｣

ﾓﾓ｢いやったあああ！飯だー！｣

ｳﾗ｢やったぁ！｣

愛理がご飯を提供しみんなのテンションがアップ

そしてその後…みんなでミルクディッパーで就寝

愛理はキッチンで三浦と尾崎は本の近くの席で

モモタロスは尾崎の近くの床

キンタロスは店のど真ん中

Aはその近くの床で寝ているウラタロスの背中で

良太郎はAの近くの椅子をベッド替わりに

侑斗とハナは椅子に座ったまま

完全に爆睡した状態で朝を迎えた

そして早朝のミルクディッパーに

こっそり足を踏み入れポンコツ泥棒がご来店

キンタロス｢ンゴーーーーーッ｣

モモタロス｢おれ……さんじょー……｣

モモタロスを避けてキンタロスを跨ぎ

目的の床板に近づいたその時だ