過保護の極み (紫)

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崇裕「 スマホケースってこんな種類あんねんなー。 」


「 多すぎて迷う、、 」


崇裕「 これ可愛いやん。 」







おにいが手に取ったのは手帳型で可愛らしくリボンがついてるやつ。






「 可愛いけどさ、絶対リボンが紫色やから言うたんやろ！ 」


崇裕「 へへっ ( 笑 ) バレてもうた、( 笑 ) 」


「 それに、おにいにもらったストラップ付けられへんから却下。 」


崇裕「 うへっ、 」


「なんちゅう声出してんのよ！ ( 笑 ) 」







高校の入学祝いでもらった、紫色のクマのストラップ。

紫色なんて、って思ったけど妙に可愛くて今じゃお気に入り。







崇裕「 だって嬉しいんやもん、ふへへっ、 」


「 なあ、おにいはスマホケースつけへんの？ 」


崇裕「 せやなぁ。なんか邪魔くさい。 」


「 ストラップとか付けられへんのもったいないな。 」


崇裕「 Aがお揃いにしてくれるんやったら、スマホケース買う。 」


「 なんでそこでわたしが出てくんのよ。 ( 笑 ) 」


崇裕「 ええやん〜〜！よー考えたらお揃いのもの持ってないやん〜〜！ 」





付き合いたてのカップルかよ。





崇裕「 お願いっ！お願い〜〜！！ 」


「 わっ、わかったから！ 」





オモチャ買ってもらわれへんかった子供みたいにおねだりする声に

周りの人がちらちらこっち見るから、ヒヤヒヤする。




崇裕「 んへへっ。やった〜！ 」






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