307 ページ7
和side
『っっ、、！！』
また次の日の夜中も一緒だった…
胃の中のものが這い上がってくる感覚で目が覚めて
慌ててトイレまで走る
『ゔぅっ、、んっ…おえっっ、、』
昨日よりもたくさん食べたからなのか
勢いも量もスゴくて
『ゔっ、、ん"っ…はぁっ、、ゔっ…』
とにかく気持ち悪い…
『おぇっ、、んっ、、ハァッハッ…ゔ…』
もうダメ…
苦しい…
せっかく食べれた夜ご飯も
全部汚物として出てくるし
作ってくれたJにも申し訳ないし、
そんな自分も情けない…
吐くのだってツラくて涙が出てくるし
匂いでまた気持ち悪くなるし
最悪…
おぇっ、、って何度もえずいて
気持ち悪くて
苦しくて
必死にトイレにしがみついて耐えてたんだけど
なかなか治らない…
昨日は少しだけだったのに、、
翔『かず、、？…えっ、、どうした？』
気づいたら翔ちゃんの手が背中に触れて
優しくさすってくれる、、
翔ちゃんのことも起こしちゃったじゃん…
夜中なのに…
・・・・・・
翔side
バタッ、って音が廊下からして目が覚めた
ちょっとの物音で起きるなんて
職業病だよ。笑
でも、目覚めちゃったものはしょうがなくて
うっすら目を開けると外はまだ真っ暗だし
時間も夜中2時を回ったところ…
まだ、こんな時間か…って目を閉じようとして
聞こえた嗚咽音…
『ゔっ、、っ…おぇっ、、』
え、、かず…？
びっくりして
慌てて飛び起きて、廊下に出ると
トイレの扉が開いてて、その中で便器を抱えるように苦しそうにしてる和がいた
『えっ…？』
背中をさすると
少し汗ばんでるのが分かる
和はこっちも向く余裕がないのか
ひたすらに吐き続けてて
見てるこっちが苦しい…
いつからこんな状態なんだろう…
てっきり最近は調子も良くて、安定してると思ってたから
目の前で何度も何度も嘔吐を繰り返す和に
かなり驚いた…
和『っおぇっ、、んっ…ゔっ、、ん"』
なかなか止まらない嘔吐。
和『…っはぁっ、、はぁっ、、』
目の端から流れる涙が頬を光らせてて
どれだけの苦しみを耐えようとしてるのかをものがたってる…
ひたすら背中をさすり続けて
10分は経った
ちょっとずつ和も落ち着いてきて
和『…はぁっ、、ん…』
和が少し顔を上げたタイミングで
トイレを流して
タオルで顔を拭いてやる
壁にぐったり寄っかかってる和に水を飲まさせて
肩で呼吸をする和を抱き上げて
一旦リビングのソファーに運んだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 346人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ren(プロフ) - 桂さん» 桂さん、リクエストありがとうございました！楽しんでいただけたみたいでなによりです^_^また何かありましたらお待ちしています！ (2017年11月13日 13時) (
レス) id: 39ec198f60 (このIDを非表示/違反報告)
桂 - renさん、こんばんは。拒食症気味の和くんとそれを支える翔くんを書いていただき、ありがとうございました。 3人にも優しくされて拒食を克服していく姿が可愛らしくとても微笑ましい感じで嬉しかったです。 (2017年11月10日 20時) (レス) id: cab6509c0c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ren
| 作成日時：2017年9月30日 23時
