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翔side
お墓まいりから帰ってきて
和と智くんは恒例らしい川釣りに出かけて
自然と俺とお婆さんの二人きりになったから
家事なんかも手伝いつつ時間を潰していたら、、
婆『…あの子、大人になってきたわね…』
隣で夜ご飯の準備をしていたお婆さんが不意に呟くように話しかけてきた
婆『正直あたしも不安だったのよ。あの子が将来どうなるのか…』
『…将来…ですか、、』
あんまり和としっかり話したことはないけど
たしかに、和は昔より前を見るようになった。
先のことを見据えて物事を考えたりするし
そのおかげか自暴自棄になることも減って…
婆『ちょっと前まで、命日には絶望したみたいな顔してて、明日にでも死ぬんじゃないか、ってこっちが怖くなったくらいなんだから、笑』
ハハって笑って話してるけど
お婆さんもきっとものすごく心配してるんだ、和のこと…
婆『でも、これであなたにあの子のこと任せられるわね』
『…え…？』
婆『なにアホみたいな声出してるのよ、笑。あなたはもう和の立派な親よ。いや、兄貴の方が似合うかしら？笑』
ポンポンって俺の肩を叩いて
『あの子のことよろしくね、』ってリビングの方に去って行ったけど
ちょっとビックリしすぎて
動けない。
でも、、、
最高に嬉しい
もちろん、和のことは大事だし
家族だとも思ってる
でも、正直それが俺のエゴだったどうしよう…って考えないこともなくて
それが
こうやって
お婆さんに『よろしくね』なんて言われたら
俺だって
『ちゃんと、和のこと、守ります。約束します！』
慌ててリビングまでお婆さんを追いかけて叫ぶように宣言してる自分がいて
婆『ふふっ、、頼んだわ』
そんな俺をみて
優しく微笑んでくれるお婆さんにまた
不思議な感覚を覚えた
婆『なかなか面倒くさい性格してるでしょ、あの子。でもそれ遺伝だから勘弁してやってね、笑』
ハハってまた笑って洗濯物を取り込むお婆さんにまたよく分からなくて
俺もつられて笑ったけど
お婆さんは和よりも、
もしかしたら
人の心に敏感で、なんでも分かっちゃうのかな…
そのくらい、このお婆さんは
人の中身をしっかりみてる気がする、、、
おれも、もっと和としっかり向き合っていかなきゃな…と思った。
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ren(プロフ) - 桂さん» 桂さん、リクエストありがとうございました！楽しんでいただけたみたいでなによりです^_^また何かありましたらお待ちしています！ (2017年11月13日 13時) (
レス) id: 39ec198f60 (このIDを非表示/違反報告)
桂 - renさん、こんばんは。拒食症気味の和くんとそれを支える翔くんを書いていただき、ありがとうございました。 3人にも優しくされて拒食を克服していく姿が可愛らしくとても微笑ましい感じで嬉しかったです。 (2017年11月10日 20時) (レス) id: cab6509c0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ren
| 作成日時：2017年9月30日 23時
