328 ページ28
智side
和に説明をした翌日
和『…やるよ、おれ…、』
手術をやる覚悟が固まったみたい。
昨日はずっと考えるようにジッと外を見ていたりしてたし
中庭に連れ出したりして話もしてみたけど
不安とか恐怖って並大抵のものじゃなくて
誰かがそばに居ないと崩れちゃうみたいだった…
でも、、
やっぱり和は強い。
ちゃんと自分の中で考えて
決断を下せるんだから。
1日時間を作ったのが良かったのか
翔くんとのいざこざもちゃんと解決したし
むしろいつもに増してくっついてるし。笑
・
・
・
手術が決まると
それに向けて検査もたくさんしなきゃいけなくて
『寝ちゃったね。笑』
結構ハードな検査もあったりして
何個も検査をやる日なんかは終わる頃にはグッタリしてたり
力尽きて寝てたり…
がんばってくれてる
翔『今週末までには終わらせられたらいいけど…こればっかりはがんばってもらうしかないね…』
毎日ある検査と着々に進んでいく手術の準備で
なかなか忙しいんだけど
和もがんばってくれてるから
俺らもちゃんとサポートしてかなきゃね…
・
・
・
雅『いっくよ〜』
ウィーンっっ、って音が病室に響いて
和『うん、失敗しないでよね？』
バリカン片手の相葉ちゃんが
鏡の前で和の髪の毛を剃る
潤『へぇー意外と似合うじゃん！』
『うん、笑。思ったよりチャらくなったけど、笑』
大きくメスを入れるわけじゃないから坊主にはしなくていいんだけど
どうしても剃らなきゃいけないところがあるから
それだったら『ツーブロにしたい。笑』って和が言うから
剃ってもらったってわけ
和『なんかずっと触りたくなるかも、笑』
雅『俺にも触らして！あーいいねぇ、気持ちいい。笑』
みんなでケラケラ笑いながら散髪？も終わって
・
・
・
翔『いよいよ明日だね…』
手術前日まではあっという間に過ぎていった。
和も緊張なのか不安なのかここ数日はうまく寝付けてなくて
『ずっといるから平気だよ？』
和『…うん…いてね…？』
誰かが付き添ってないと目を閉じてくれなくて
和『…あした、なんじ？』
『んー？ちゃんと起こしてあげるから大丈夫。寝よ？』
お腹をポンポンしながら
寝息が聞こえてくれるまで
付き添ってたんだけど
不安もピークみたいで
和『一緒が…いい…』
俺にくっついたまま眠りについた
いや…かわいいよ？笑
でも
この温もりが暫くは味わえないと思うと
俺も不安。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 346人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ren(プロフ) - 桂さん» 桂さん、リクエストありがとうございました！楽しんでいただけたみたいでなによりです^_^また何かありましたらお待ちしています！ (2017年11月13日 13時) (
レス) id: 39ec198f60 (このIDを非表示/違反報告)
桂 - renさん、こんばんは。拒食症気味の和くんとそれを支える翔くんを書いていただき、ありがとうございました。 3人にも優しくされて拒食を克服していく姿が可愛らしくとても微笑ましい感じで嬉しかったです。 (2017年11月10日 20時) (レス) id: cab6509c0c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ren
| 作成日時：2017年9月30日 23時
