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智side
和をいつものカウンセリングルームじゃなくて
診察室に通す
翔くんの話だとここ最近はほとんど栄養が取れてなかったってことだから
栄養剤の点滴と
少しの安定剤も混ぜる
朝から元気もなくて緊張気味なのか少し震えてる和の体を優しくさすって
午前中いっぱいくらいは寝かせてしまおうかな、と思った。
『眠かったら寝ていいからね』
ゆっくり瞼が閉じたのを確認して
診察を済ませる
和が着ていたＴシャツをめくると
たしかに、肋骨が浮き出てしまっているし
腕も足もだいぶ細くなった、、
あとで体重計に乗らさせるつもりではいるけど
想像以上だったな…
翔『やっぱり…ずっと一人で悩んでたんだよね、、』
翔くんも責任を感じてるみたい
・
・
・
『7キロか…』
昼過ぎに目を覚ました和の診察をして
見たくはないだろうけど数字で把握するのは大事だから
体重計に乗せたんだけど
前回測ったときより7キロ痩せた和。
和も想像以上に減ったことに驚いてて
和『そんなに…？』
ショックみたいで
なおさら俯いちゃった…
・
・
・
これ以上診察室にいるのはストレスだろうから
カウンセリングルームに移動して
コーヒーを2人分淹れながら二人だけの空間を作り上げる
和がいつ話し始めてもいないような雰囲気が大事だから
ゆっくり、、焦らずにね。
ローテーブルにコーヒーの入ったマグを置いて
モコモコのラグの上に座ってる和の隣に座ると
肩にコテっと頭を乗せてきた
『和ものむ？』
和『んん…いい』
『そっか』
なんでもない会話で今は十分で
少しずつリラックスできるまで
本題とは全く関係はないけど
いつものように
和『今度の曲ね…』
仕事の話だとか、学校の話だとかをして
和から話をしてくれるのを待つ
・
・
・
30分くらいゆっくり話をして…
和『……』
『……ん？』
できた少しの沈黙
和『あのね…』
話し始めてくれる和に合わせて
『うん』
うまく相槌をうっていく
和『吐きたくない…の…』
『そっか…』
和『いっつも、食べると気持ち悪くて…』
一生懸命伝えようとしてくれる和の言葉を漏らさないように
一つ一つ受け止めて、掬っていく
『つらかったね…』
一度吐いたトラウマが連鎖して恐怖に変わって
食べることを避けるようになったみたいで
食べれても、体が受け付けないから戻しちゃう…っていう最悪なサイクル
でも…
『大丈夫。ちゃんと治るよ？治ったら一緒にご飯食べにいこう？』
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ren(プロフ) - 桂さん» 桂さん、リクエストありがとうございました！楽しんでいただけたみたいでなによりです^_^また何かありましたらお待ちしています！ (2017年11月13日 13時) (
レス) id: 39ec198f60 (このIDを非表示/違反報告)
桂 - renさん、こんばんは。拒食症気味の和くんとそれを支える翔くんを書いていただき、ありがとうございました。 3人にも優しくされて拒食を克服していく姿が可愛らしくとても微笑ましい感じで嬉しかったです。 (2017年11月10日 20時) (レス) id: cab6509c0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ren
| 作成日時：2017年9月30日 23時
