267 ページ17
翔side
俺と智くんはこっちの病院に許可をもらって
なんとか和のそばに居ていいことになったけど
松潤と雅紀はさすがに泊まることはできないから
旅館の人にお願いして、宿泊を延長してもらえることに…
旅館の女将さんはとってもいい人で
事情を話したら
たまたま予約が入ってなかった部屋に移動させてくれることになって
前の部屋よりは少し狭いけど、長くなるなら安い方がいいだろうって…
しかも
『ゆっくり座って食べる時間もないだろうから…』って毎食俺らのためにお弁当を作ってくださって
頭が上がらない…
こっちの病院のドクターも
『あとはこちらで何とかするので和也くんのそばに居てあげてください…』って
よそ者の俺らに優しくしてくれた。
ICUには俺か智くんが交代で出入りして
松潤と雅紀には1日に数回だけど
和のそばに連れて行ってやって
体を拭いてあげたり、マッサージしたり、
少しでも和の温もりを感じて欲しかった…
智『少しデータ良くなってきたね…』
運ばれてから2日がたって、
少しずつ和の体のコントロールがきくようになってきた
『よかった…』
まだ目を覚ましはしないけど
酸素がちゃんと体に行き渡るようになったし、体温も急激に上下することが減ってきた…
自発呼吸も認められて、、
起きたらこの喉に刺さってる管も抜いてやれる…
雅『和？気持ちいか？、、』
潤『早く目覚ませよ…かず。』
なるべく2人には声をかけて続けてもらう
少しでもこの声が和に届いて欲しくて…
人間は意識がなくても音だけは脳に届いてるって言われてるから
どうしても、
少しだけでもいいから
届け…って…
雅『かずっ！！わかるっ？！』
潤『っ！いま瞼少しうごいた！』
今日に入って何度目かの呼びかけで
和の指と、瞼が少しピクってうごいた…
声、ちゃんと届いてたのかな…
『かずー、、わかるかな、、、目開けられる？』
肩を少し叩きながら和の意識を呼び戻す
また瞼がピクピクって動いて
和の長いまつげを持ち上げるように
うっすらと目が開いて…
何度かまばたきを繰り返して焦点を合わせようとしてる
『かず？、、わかる？』
顔を覗き込んで和の黒目となるべく視線を合わせてみる…
和『…ん…』
少し和の口角が上がって
雅『よかった……』
和の意識が戻った、、、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 429人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちょこちっぷめろんぱん(プロフ) - renさん» ありがとうございますっ！はーい！楽しみに待ってます！がんばってください！！ (2017年8月18日 16時) (
レス) id: a9eef426fe (このIDを非表示/違反報告)
ren(プロフ) - ちょこちっぷめろんぱんさん» ありがとうございます、了解しました！少しお時間いただくとは思いますが必ず書かせていただきますので楽しみにしていてください！(^^) (2017年8月18日 10時) (レス) id: 39ec198f60 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこちっぷめろんぱん(プロフ) - renさん» そういう感じです！！お願いします！更新頑張ってください！ (2017年8月17日 8時) (レス) id: a9eef426fe (このIDを非表示/違反報告)
ren(プロフ) - ちょこちっぷめろんぱんさん» ちょこちっぷめろんぱんさん、リクエストありがとうございます！ウイルス系の病気にかかっちゃって和とは会えない、、みたいな内容でもいいですか？また少し変えたりもするかも知れませんが読み応えのある内容にできるようがんばります！(^^) (2017年8月16日 23時) (レス) id: 39ec198f60 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこちっぷめろんぱん(プロフ) - リクエストなんですけど、大丈夫ですか？？ 翔ちゃんが無理しすぎてぶっ倒れて、和も翔ちゃんが倒れたことで不安定になっちゃって、、っていうのが見たいです。 暗い感じのでごめんなさい。出来たらでいいので、お願いします。 (2017年8月16日 15時) (レス) id: a9eef426fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ren
| 作成日時：2017年8月5日 6時
