193 無痛無汗症 ページ43
潤side
『かず…』
検査するからまだ病院にいるって午前中に和からメールが来てたから
学校帰りに病院によったんだけど
通されたのは外来のベットじゃなくて
いつも入院すると使ってるあの病室で…
ベットの上には検査着のまま眠ったままの和が横になっていた
いつもと違う重い空気感で、
ベットで眠る和がより小さくて弱々しくみえる…
不安そうにする俺を見ていたリーダーが俺の隣に立った
智『これ……松潤にも読んでほしい』
リーダーから渡された一冊の本、
"無痛症ハンドブック"
『無痛…症…？』
聞いたこともない病名なのに、文字の羅列で予測できる事態に頭が混乱して…
『なに、、これ、、？』
リーダーが真剣な時にだけ放つ独特な雰囲気に
怖くなった。
本を受け取っても
意味がわからなくてその本を見つめて立ち尽くす事しかできなくて…
そんな戸惑ってる俺の肩を翔くんが優しく抱いて
ソファーまで連れていってくれて
和の体に今なにが起こってるのかの説明を受けた。
翔『細かいことは色々あるんだけど簡潔にいうね……』
和の頭の中に腫瘍が見つかったこと、
それがいくつかの神経を圧迫していること、
今日の検査で和が痛みを感じていないことが分かったこと、
汗もかけないから体温調節が自分でできないこと、
俺の目をジッととらえたまま真剣な表情で翔くんが全てを教えてくれた。
特徴的な症状が今までの和に起きてた異変と全てが繋がって
俺はこの病気の恐ろしさを目の当たりにした。
だって痛みを感じないってことは
怪我しても気づかなくて、どんどん自分の体を傷つけちゃうってことでしょ？
熱だって異変に気付いた頃にはもう手遅れってこともあるってことだし……
どんどんネガティヴな事ばっかりが頭の中をグルグルして
気付いたら涙が頬を伝ってた…
翔『もちろん治療は進めていく。でも俺らが支えらることってたくさんあると思うんだ…』
翔くんはこの病気にも面と向かって立ち向かう覚悟がもうちゃんとできてるみたいで
翔『松潤にも協力してほしい…』
俺に頭を下げた。
『…翔くん……もちろん！当たり前じゃん！』
親友の俺が助けてあげなくてどうすんだって話だよね
まだ眠ってるせいで何も知らない和は
この事を知ったらどう思うんだろう…
でも、何があっても俺が和の近くで支えてあげなきゃいけないよね…
だって和がいちばん大変な思いをしてるんだもん……
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ren(プロフ) - みっちさん» みっちさんいつもコメントありがとうございます！ほんと更新の頻度がまちまちですいません…part5にもうすぐ移行するのでそちらの方も楽しみにしていてください(^^) (2017年6月14日 10時) (
レス) id: 39ec198f60 (このIDを非表示/違反報告)
みっち - 忙しいのに更新ありがとうございます。無痛症になってしまった和くんだけど、みんなのサポートでなんとか乗り切れそうですね。もう一息がんばれー。でも治るってことは検査も痛いのかなぁ。これからも応援してます。 (2017年6月13日 18時) (レス) id: fe47798a75 (このIDを非表示/違反報告)
ren(プロフ) - macherieksoraseさん» ありがとうございます！もうすぐpart5に移行しますのでそちらの方も楽しみにしていてくださいね〜(^^) (2017年6月12日 12時) (レス) id: 39ec198f60 (このIDを非表示/違反報告)
macherieksorase(プロフ) - こんばんは♪part3に引き続き、part4の方も赤星おめでとうございます！！ (2017年6月11日 18時) (レス) id: f368d13c7d (このIDを非表示/違反報告)
ren(プロフ) - macherieksoraseさん» いえいえこちらこそリクエストありがとうございました！またお待ちしています^_^ (2017年6月1日 3時) (レス) id: 39ec198f60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ren
| 作成日時：2017年5月16日 9時
