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面談用の白いテーブルが置かれた部屋に入ったハルの手足は少し震えていた。
『ハルちゃん…ここにどうぞ』
いつもはふにゃんと笑って場を和ませてくれる智であっても
この固く、緊張した空気を変えることはできなくて
少し青白い顔色のハルが少し心配になったけれど
医者として・・・ちゃんと告知はしないといけない。
テーブルの上には
検査結果が書かれた沢山の資料と
パソコンに映し出された和也の心臓のMRI画像。
『ハルちゃん、、落ち着いて聞いてほしい』
『……』
ハルは今にもこぼれそうな涙を必死に堪えていた
『和の病気は・・・
・・・
ニノと同じだった』
堪えていた涙が頬を伝う…
嗚咽を我慢するように
ハルが一生懸命に我慢敷いても
どうしても
つらかった。
愛する存在が
また自分の目の前からいなくなってしまうかもしれないという現実が。
涙を拭うハルに
智はあくまで冷静に
話を続けた
『和がこの病気を患ったからといって、すぐに居なくなるなんてことはない』
泣かないで、とは言わない。
でも…諦めてほしくなかった。
和の病気には
タイムリミットがある。
だとしても・・・
『和はまだ幼いし、それに…この段階で見つかったからニノの時よりも進行度合いでいうならずっと低いよ。
和にはこれから先も、、、未来がある。
だからさ・・・
・・・
一緒に頑張ろう？』
智が
全てに絶望したような目をした
"夢を持て""諦めるな"ってあえて厳しくしたのが智だった。
『どうやって和が楽しく生きていけるのか…一緒に考えるから、俺も』
『ん…っ、、そう…だよねっ…』
ハルはこぼれる涙を拭きながら
智の目をみて強く頷いた
ハルだってその一人。
最後まで二人の将来を描いていたのだから
愛する息子が同じ運命をたどろうとしても
最後まで、、
最後の一人まで
諦めないであげる存在でありたい。ハルはそう思った
・
・
・
病室に戻ると
和は薬の影響でまだ眠っていて
そっと触れると
少し下がったとはいえ、まだ熱い体温が伝わってくる。
さらさらな髪に手を通して、頭をなでる
『すっと一緒に…居ようね…』
それが
母としての、決意だった。
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nkrysu(プロフ) - いつも楽しく小説の方見させていただいています。�，鬟螢�エストしたいと思います。こちらの小説に出てくる嵐さんの関係性が好きで、もっと読みたいなと個人的に思いました＾＾ (2020年8月2日 1時) (
レス) id: 42b1441c9f (このIDを非表示/違反報告)
ぽんきち(プロフ) - いつもお話読ませていただいています。�△鬟螢�エストさせていただきます！個人的には、にのあい推しなのでにのあいが双子だったら嬉しいななんて考えています！ (2020年8月1日 16時) (レス) id: 60a8b99502 (このIDを非表示/違反報告)
nana kun0124(プロフ) - いつも、楽しく拝見させていただいております。どちらも読みたいのですが、ren様の書く家族パロが読んでみたいため、�△鬟螢�エストさせていただきます！ (2020年7月31日 23時) (レス) id: 05fd006556 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりんき(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。renさんのお話どれも大好きです！どちらになっても楽しみですが、新作も気になるので�△魎�望します！更新楽しみにしてます！ (2020年7月31日 23時) (レス) id: 2a6f36912d (このIDを非表示/違反報告)
てい(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています！�，�読みたいです。私がrenさんを知ったきっかけのお話で大好きなお話です！楽しみにしています。 (2020年7月15日 9時) (レス) id: 4a096847c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ren
作成日時：2019年7月15日 20時
