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最初こそ、
和也の前ではつらいところを見せないようにしていたハルが
和也がお見舞いに来ている間でも強烈な吐き気に耐えられなくなっていた、、
『苦しいね、ハルちゃん、、』
『んっ、、おぇっ、、はぁはぁ…』
『ママっ、、』
『和？ママ大丈夫だから、ここさすってあげて？優しくな、』
そんな母親の姿をみて、和也のほうが泣きそうになっていて
ママ、、って何度も呼びながら小さいその手で必死にハルの背中をさすっていた
・
『…っ、もう、、だいじょうぶ、、』
『すこし落ち着いた？』
『ん、、、ごめんね…かず？おいで？』
目にいっぱいに涙をためていた和がハルに抱き着いた。
『ふふっ、、ママもう大丈夫だよ？和が背中撫でてくれたから、元気いっぱいになっちゃった！』
『…ほんと？』
『うん！ありがとうね？』
不安でいっぱいだった和の顔が、すこしづつ明るくなってきた
和のおかげだよ、ってわが子をだきしめて
ハルは少し無理やりに笑顔を作った…
そんな姿でさえ、、潤には心が痛い。
ガンは着実にハルを蝕んでいて
それと戦うための抗がん剤でさえ、ハルをもっと苦しめている、、、
・
・
・
ハルの抗がん剤治療が本格的になってきてから
ハルの体調と比例するように
和の心も不安定になっていた、、、
『和くん？もういくよー？』
潤が朝早く仕事にでたので、保育園に送りに行こうと前の日から泊まっていた翔が
いつもなら着替えを済ませるとお気に入りのアニメを見ているはずの和の姿が見えなくて和室を覗くと
和が畳の上にゴローンとなっていた
『あれ、、どうした？しんどい？』
首筋に手を当てたけど、熱はなさそう
『ん〜、、、』
コロコロ〜って転がって部屋の端に逃げていく
『もう出ないと遅刻しちゃうよー？ 』
『…きたく、、ない』
『ん？なに？』
ぽそっとつぶやいただけでうまく聞こえなくて、
近くに寄って行って座ると、
『いきたく、、ない…』
保育園いきたくない、って
ウルウルした目は、涙のダムが決壊する3秒前って感じで
ヒクヒク泣き始めちゃった、、、
『ん、、どうしたー？』
脇に手をいれて体を抱き上げると、胸に頭をぐるぐり押し付けてわんわん声をあげて泣き始めた、、
状況がよくわかんなくて
とりあえずそのままあやすために、部屋の中をウロウロしてみたけど
『まま、、っ、、んくっ、、』
何度も『ママ』って呼ぶから
翔にも状況が分かってきた、、、
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nkrysu(プロフ) - いつも楽しく小説の方見させていただいています。�，鬟螢�エストしたいと思います。こちらの小説に出てくる嵐さんの関係性が好きで、もっと読みたいなと個人的に思いました＾＾ (2020年8月2日 1時) (
レス) id: 42b1441c9f (このIDを非表示/違反報告)
ぽんきち(プロフ) - いつもお話読ませていただいています。�△鬟螢�エストさせていただきます！個人的には、にのあい推しなのでにのあいが双子だったら嬉しいななんて考えています！ (2020年8月1日 16時) (レス) id: 60a8b99502 (このIDを非表示/違反報告)
nana kun0124(プロフ) - いつも、楽しく拝見させていただいております。どちらも読みたいのですが、ren様の書く家族パロが読んでみたいため、�△鬟螢�エストさせていただきます！ (2020年7月31日 23時) (レス) id: 05fd006556 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりんき(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。renさんのお話どれも大好きです！どちらになっても楽しみですが、新作も気になるので�△魎�望します！更新楽しみにしてます！ (2020年7月31日 23時) (レス) id: 2a6f36912d (このIDを非表示/違反報告)
てい(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています！�，�読みたいです。私がrenさんを知ったきっかけのお話で大好きなお話です！楽しみにしています。 (2020年7月15日 9時) (レス) id: 4a096847c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ren
作成日時：2019年7月15日 20時
