＊ ページ33
『ハルさん！』
検査で疲れて眠ってしまった和のもとに一番最初に駆け付けたのは翔だった
点滴に繋がれて、眠る和の手をつないで泣きそうになっているハル
『和くん…』
『大野さんがね…しばらく入院して検査…しようって』
『それって…』
翔は、和に父親の病気が遺伝するかもしれない話は知らなくて
でも、、そんなものはハルの様子をみてすぐに分かった。
『大丈夫ですよ、ハルさん。和くんには僕らがついてます、、潤さんも仕事が終わったらすぐ来るって言ってました』
まだ、、決まったわけじゃない。
そうは分かっていてもハルの様子を見ていると
あまり軽率なことも言えなくなって、翔はハルの横で同じように和の頭に触れた
・
・
・
夜になって
潤が病室に到着した
『ハルちゃんっ』
急いできたみたいで、少し息の上がっていた潤だけど
『あ！じゅんくん！』
ベッドにハルと座って絵本を読んでもらってる和が思ったより元気そうで
『和…大丈夫なの？』
『うん、熱も薬で下げてもらったから…むしろ元気になってきたよ』
ハルも思ったより落ち着いていて、そのことにも安心した
『大野さんは…なんて？』
『ん…まだ分かんないから、とにかく検査しようって…』
『そっか…』
潤だって不安じゃないわけない。
それに、、、
『やだ、、いったら…やだっ！！！』
例え母親だとしても一緒に泊まることは出来ないから
面会時間が終わる時間になって和が泣いて泣いて…
『さとしがいるよ？ずっと居るって』
代わりに智がついててくれるって言ったんだけど
一人で病院にお泊りってことには変わりはなくて
『やっ、、やだ、、、だめー！！！ママーっっ、、、』
泣きすぎて過呼吸になりかけている和
『大丈夫、俺がいるから、ね？』
小児科では珍しくない光景で、ハルもナースだったころに何度も見てきたけど
やっぱり自分の息子となると話は別で
智の腕の中からハルに一生懸命手を伸ばす和をみると…どうしても部屋を離れることが出来ない
でもこういう時は、親が先にでて泣き疲れるのを待つしかない。
潤がハルの手を少し強く引く
『ハルちゃん、行こう？』
『ん…』
『ママっ！！んっ、んくっ、、やだっ、、！！』
『大丈夫、明日また来てくれるから、な？』
病室の外からでも和の泣き叫ぶ声と、智の宥めるが聞こえる…
『大丈夫、ハルちゃん。和は強い子だから…』
ポロポロ泣き始めたハルの背中をさすりながら
潤と病院を後にした…
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nkrysu(プロフ) - いつも楽しく小説の方見させていただいています。�，鬟螢�エストしたいと思います。こちらの小説に出てくる嵐さんの関係性が好きで、もっと読みたいなと個人的に思いました＾＾ (2020年8月2日 1時) (
レス) id: 42b1441c9f (このIDを非表示/違反報告)
ぽんきち(プロフ) - いつもお話読ませていただいています。�△鬟螢�エストさせていただきます！個人的には、にのあい推しなのでにのあいが双子だったら嬉しいななんて考えています！ (2020年8月1日 16時) (レス) id: 60a8b99502 (このIDを非表示/違反報告)
nana kun0124(プロフ) - いつも、楽しく拝見させていただいております。どちらも読みたいのですが、ren様の書く家族パロが読んでみたいため、�△鬟螢�エストさせていただきます！ (2020年7月31日 23時) (レス) id: 05fd006556 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりんき(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。renさんのお話どれも大好きです！どちらになっても楽しみですが、新作も気になるので�△魎�望します！更新楽しみにしてます！ (2020年7月31日 23時) (レス) id: 2a6f36912d (このIDを非表示/違反報告)
てい(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています！�，�読みたいです。私がrenさんを知ったきっかけのお話で大好きなお話です！楽しみにしています。 (2020年7月15日 9時) (レス) id: 4a096847c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ren
作成日時：2019年7月15日 20時
