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見せられた画像には、確かに映る白い影。
『まだこの大きさで、この転移の程度なら希望はあります。二宮さん…がんばってみませんか？』
ハルは俯いてしまって、何もいうことができなかった
涙はもう枯れたといってもおかしくない
昨夜、ハルは眠る和也を抱きしめながら泣いた。
その温もりを確かめるように、忘れないように、
最愛の息子と離れ離れにならなきゃいけないのはつらいけど
この子を置いてあの世に行くことはできなかった。
隣に立っていた智が
放心状態に近くなってるいまのハルに言葉は届かないと判断して
一旦別室に3人になることにした。
ソファーに潤がハルを座らせると、
智がパイプ椅子を引っ張ってきて、ハルの目の前に座った。
『ハルちゃん、俺の方見て？』
そっと手に触れて、呼びかけると
ゆっくりと顔を上げたハル
『覚悟は…してきたんだよね？』
『ちょっと、、！おおのさん、、』
潤はてっきり智が治療の不安とかを取り除いてあげようとしたのかと思っていたから
その智のストレートな質問にたじろいだ
でもそれは、
智が和也と過ごしてきた時間の中で
ハルにも伝えたいことがあったからで…
『和は、、天国に行った和は、こんな顔してた？
病気だってわかって、長く生きられないことも分かってたのに
あいつさ…笑ってなかった？
ハルちゃんと幸せになりたいって、いつも言ってた。教師にもなるし、担任もしたいって、、』
『んっ、、んっ、んくっ、、』
蘇る、和との日々。
どんなに熱で意識が朦朧としても、
ハルを視界に捉えると、口角をキュッてあげて
"デートの約束、ごめんね？"ってハルに触れようとするあのプニプニの手。
治療のことで智と揉めても
ちゃんということを聞いて、どんな治療にも耐えてきたあの姿。
智はハルに、1番身近にいた、諦めないで戦う和の姿を思い出して欲しかった。
『ハルちゃんのサポートなんて、いくらでもする。和の子育てだって、そんなの俺らがいたら朝飯前なんだからね？
ふふっ、ね？松潤？』
『あ、、うん！、、当たり前じゃん！』
急に話を振られてまたたどたどしく潤は答えたけど
ハルの目に、ちゃんと光が戻ったのを見て安心した。
『和の…ためにも、あきらめないね、、私。
それに…天国の和が、ちゃんと守ってくれるって…分かってるからっ、、』
ヒクヒクまた泣いてしまったハルだけど
ハルはこのときやっと、
自分の運命と向き合う覚悟をした。
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nkrysu(プロフ) - いつも楽しく小説の方見させていただいています。�，鬟螢�エストしたいと思います。こちらの小説に出てくる嵐さんの関係性が好きで、もっと読みたいなと個人的に思いました＾＾ (2020年8月2日 1時) (
レス) id: 42b1441c9f (このIDを非表示/違反報告)
ぽんきち(プロフ) - いつもお話読ませていただいています。�△鬟螢�エストさせていただきます！個人的には、にのあい推しなのでにのあいが双子だったら嬉しいななんて考えています！ (2020年8月1日 16時) (レス) id: 60a8b99502 (このIDを非表示/違反報告)
nana kun0124(プロフ) - いつも、楽しく拝見させていただいております。どちらも読みたいのですが、ren様の書く家族パロが読んでみたいため、�△鬟螢�エストさせていただきます！ (2020年7月31日 23時) (レス) id: 05fd006556 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりんき(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。renさんのお話どれも大好きです！どちらになっても楽しみですが、新作も気になるので�△魎�望します！更新楽しみにしてます！ (2020年7月31日 23時) (レス) id: 2a6f36912d (このIDを非表示/違反報告)
てい(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています！�，�読みたいです。私がrenさんを知ったきっかけのお話で大好きなお話です！楽しみにしています。 (2020年7月15日 9時) (レス) id: 4a096847c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ren
作成日時：2019年7月15日 20時
