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智side
当時の担当医は俺の先輩だったんだけど
採血をしに病室に顔を出せば
布団に丸まって出てきてくれなかったり
こんな小さい体のどこにそんなパワーが隠してあるの？ってくらいに検査を拒否して暴れたり、、
とにかく大変だった。笑
それに
無理矢理にでも検査をすれば
最低2日は顔も見てくれないからね。笑
先輩を手を焼いていたんだけど
『懐かれたみたいだし、担当医やってみるか？』って声をかけてもらえて
晴れて和の担当医になった。
当時の和は、
なんというか…
すごく強がっていて、
『甘える』ということを知らない子供だった。
当時、まだ仕事に就いていたおばあさんがお見舞いに来てくれるのは週に2回だけ…
でも…食事制限も水分制限もあった和は
周りの子みたいにお見舞いでもらえる
ケーキとかお菓子を食べることは許されなかった。
でもね、おばあさんもそれは割り切っていた、というか
それを可哀想な事だとは一言も言わなくて
いつもお見舞いに来てくれた時は、散歩に連れ出してくれたり
和が命の次に大事にしてるお父さんの形見のギターの練習に付き合ったり
俺が立ち入る隙なんてないくらい
和にたっぷり愛情を注いでいてくれていたと思う。
あの二人の空気はとっても不思議で
たくさん話すわけじゃないのに、
お互い『ふふっ、』って微笑んでいて
信頼とか、そういう簡単な言葉では説明できないくらい和も心地いい時間を過ごせていたと思う。
面会時間が終わるころ、『バイバイ』って小児科の入り口で手を振る和は
絶対に、寂しそうな顔をしなかった。
おばあさんも、和に笑いかけて見えなくなるまで手を振っていたけど
俺は知ってたんだ。
本当は心では泣いてること。
周りの子たちなんかは、面会時間が終わる頃には
寂しさで泣いて泣いて大変なのに
和はトコトコ自分で歩いて部屋に戻っていた。
でもね…
少し時間を置いて顔を出すと
和は決まって枕に顔を押し付けて寝たふりをしてる。
『和、いいよ。おいで？』
抱き起こそうと思って脇に手を入れても
和『んん…、、やっ、、』
枕から離れようとしない。
抱き起すのは諦めて
ベットに腰をかけて、背中をポンポンさすると
和『っ、、んっ…、、ヒクッ…』
静かに……泣き出すんだ…
こうなると…俺も放って置けなくて
少し無理矢理だけど、抱き起こして
和を包み込む。
『我慢なんかしなくていいのに…』
胸に頭を擦り付けて泣く和を、しっかり抱きしめた
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ren(プロフ) - 華架さん» リクエストありがとうございます！では、華架さんのリクエストを書きたいと思います！楽しみにしていてください！(^^) (2018年11月25日 13時) (
レス) id: ceab66f152 (このIDを非表示/違反報告)
ren(プロフ) - nanabouyaさん» コメントありがとうございます(^^)せっかくリクエスト頂いたのですが、特別編は、普段は書かないほのぼの系をお届けしているので今回はお応えすることができそうにありません…申し訳ないです。また、次の機会があればお伺いしたいと思いますので、宜しくお願いします！ (2018年11月25日 13時) (レス) id: ceab66f152 (このIDを非表示/違反報告)
華架(プロフ) - コメント失礼します。特別編のリクエストお願いします。翔先生の健康診断です。今回のお話も、とても面白かったです。時間がギリギリになってしまい、申し訳ないです。 (2018年11月24日 23時) (レス) id: 1891300950 (このIDを非表示/違反報告)
nanabouya(プロフ) - いつも楽しく拝見してます。リクエストお願いします。 翔くんの風邪 と和体調不良の悪化よろしくお願いいたします。 (2018年11月24日 22時) (レス) id: e70304bd4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ren
| 作成日時：2018年10月10日 21時
