673 智と和 ページ23
智side
和『みてリーダー！！かわいい〜』
カウンセリングついでに中庭に出たら
セラピードックの白い子犬がいて
和はカウンセリングを忘れて一直線。笑
『んふふっ、かわいいね、、』
和『小さいね…それにあったかい。笑』
動物の力ってすごくて、最近はどの病院も
セラピードックのシステムを取り入れていて
うちの病院も、週に何回かこうしてセラピードックが病院に来て
病棟を回ったり、中庭で遊んだり…
患者さんの癒しになってくれてる。
和はどうしても、心臓のこともあるし
住んでるのもマンションだから犬は飼えないけど
田舎に暮らしてた時に、おばあちゃんの家で飼ってたから
今でも動物は大好きなんだよね。
和『俺もボール投げていい？』
トレーナーさんともちゃっかり仲良くなってるし。笑
こうして和が犬と遊んでるのを見ると
昔のことを思い出す。
今もまだ、同世代の子たちよりは体も小さいけど
出会った当初は
ホントに、消えちゃいそうなくらい小さくて
いつも何かを我慢してるような子だったから
今こうして、はしゃいでる姿なんて想像できなかったもん。
『かずーそろそろ行くよー！？』
和『待って！あと少し〜』
相変わらずマイペースなとこは変わってないけどね。笑
ほんと、、大きくなったよ。笑
血は繋がってないかもしれないけど
俺は親のつもりだよ？
和という、一人の人間とこんなにずっと向き合ってるんだもん。笑
少し変わってるけど、俺らの特別な関係
ちょっとだけ、、紹介しますね
・
・
・
俺が和と出会ったのは和が9歳の時。(part 1の16話を参考)
9歳の平均身長体重をはるかに下回っていた和は
一人ぼっちだった。
もちろん、おばあさんは和に沢山の愛を注いでくれていたけど
周りの入院してる子たちのように
両親が毎日きて、遊んでくれて…なんてことはなかったから
一人でポツンとプレイルームの端っこでゲームをしてるばっかだった。
俺が遊びにきても、最初は基本ガン無視。笑
『遊ぼうよ』
和『いまゲームしてるもん…』
『俺もゲームしたいな〜』
和『……ないもん、、』
『ん？』
和『…いっこしか、ないもん…』
こんな感じでさ、笑
でも、『さみしいな〜』なんて横で呟けば
テクテク俺があぐらをかいて座ってるとこに登ってきて
画面を見せて、クルって顔をこっちに向けたら
『一緒にやっていいの？』
コクって頷いて、寄っかかってくんの。笑
かわいいでしょ？笑
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 362人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ren(プロフ) - 華架さん» リクエストありがとうございます！では、華架さんのリクエストを書きたいと思います！楽しみにしていてください！(^^) (2018年11月25日 13時) (
レス) id: ceab66f152 (このIDを非表示/違反報告)
ren(プロフ) - nanabouyaさん» コメントありがとうございます(^^)せっかくリクエスト頂いたのですが、特別編は、普段は書かないほのぼの系をお届けしているので今回はお応えすることができそうにありません…申し訳ないです。また、次の機会があればお伺いしたいと思いますので、宜しくお願いします！ (2018年11月25日 13時) (レス) id: ceab66f152 (このIDを非表示/違反報告)
華架(プロフ) - コメント失礼します。特別編のリクエストお願いします。翔先生の健康診断です。今回のお話も、とても面白かったです。時間がギリギリになってしまい、申し訳ないです。 (2018年11月24日 23時) (レス) id: 1891300950 (このIDを非表示/違反報告)
nanabouya(プロフ) - いつも楽しく拝見してます。リクエストお願いします。 翔くんの風邪 と和体調不良の悪化よろしくお願いいたします。 (2018年11月24日 22時) (レス) id: e70304bd4a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ren
| 作成日時：2018年10月10日 21時
