俺はただ、一生懸命に生きる 10 (ページ47)

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智side

和にも岡田にも

本当に必要なのは

お互いの意思確認だと思っていて

うまく気持ちをさらけ出すのが苦手な和と

絶対に弱い姿は周りには見せないわりに
自分が一番怖がりな完璧主義者の岡田だから

お互いの気持ちにちゃんと気づいて

あ、一緒じゃん…ってなれば

大丈夫。2人とも前向けるから…

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たわいない話を少しして

岡田が

普段はどんな仕事してるとか、

どうやってリハビリのプランを組んでるか、って話もしてもらって

和『そうなんだ…知らなかった俺、、』

和も、すごいたくさんのこと考えてるんだね、、って驚いてて

岡田『だから本当はな、足がいつ動くとか、いつちゃんと立てるとかとかは分かってなくても段階がちゃんとあるから、ある程度の予測はついてるんだよ』

和『じゃあ…俺の体がどうなったら動くか分かるってこと…？』

岡田『正確には日付とか、期間とかはわからないよ、そりゃもちろん。でも…和の目の前にはな今10個くらい超えなきゃいけない壁がある』

和『うん…』

岡田が和にもわかるように説明してくれて

岡田『でもデータもとるし、毎日のリハビリでも変わるし、2個、3個って飛ばすのは無理でもちゃんと１つずつ乗り越えるのにかかる時間も体力も大体はわかってるよ？』

それ俺も知らなかった、笑

岡田『俺は誰よりも和の筋肉のことも骨格も分かってるつもりだし、心臓のことはよくわかんないけど無理はさせないメニューはちゃんと考えてあるから』

和『そうなんだ、、、』

岡田『だから、、、がんばってみよう？和はちゃんと元の生活に戻れるようになる。それは俺が保証するし、絶対それまで俺も諦めないから…』

普段は口数の少ない岡田が

こんなに自分の思いを語ってるのを見るのは久しぶりで

和も

和『うん、、おれがんばる…』

岡田の言葉に

胸打たれたのかな…

『ふふっ、、頑張ろうね、、これからも…』

岡田の真剣な目にも負けない

和のまなざしで

あ、、もう平気だな…って確信。

岡田『でもあんまり泣くなよ？笑』

厳しくはするからな、っていう宣戦布告もちゃんと受け取って

和『負けないもん…笑』

和のやる気もちゃんと戻ったかな？笑

カウンセリングに翔くん以外を呼ぶのは初めてだったけど

うまくいったし

岡田『…ありがとな、』

ちょっと照れながら礼を言う岡田の姿に思わずニヤッとしちゃった。笑