俺はただ、一生懸命に生きる 10 (ページ38)

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和side

なんだかボーッとするというか

声は聞こえてるのに

体が全く反応しない日が続いて

久しぶりに目を覚ましたら…

智『あっ、、、かず…？』

リーダーの顔が目の前にあった

智『おはよう、、』

サラッと頭を撫でてくれて

智『翔くんも呼ぼうね…』

いつもなら

すぐに手を伸ばして抱きつくとこなのに

まばたきするのがやっとで

声も出ない、、

翔『和、、がんばったね…ちゃんとまた体動くようになるから大丈夫だからね、、』

翔ちゃんは俺の体のいろんなとこをさすって

がんばった、、って褒めてくれた

正直、俺はなにもやってないんだけど

1番辛い時期は越えたって意味でいいんだよね…？

いまいち自分の状況がわかってないんだけど

日に日にその意味もわかってきた

１つは

岡田くんがやってくれてたリハビリ中に分かった。

岡田『足首動かすからな～』

マッサージみたいのを少しやると

足を持ち上げて

関節をクルクル回されるんだけど

岡田『おっ、、顔の筋肉もどったかな、』

結構痛くて

思わず耐えようとして、、眉間にシワが寄った

自分でも感動するね、笑

岡田『痛いよね～、知ってるよ。はい、もう少し曲げるぞ～』

まあでも

相変わらず鬼だから

どんなに痛いって分かってても

手は止めてくれない。笑

声はまだ出なくて

なにも言えないし

もうヒドイよ…岡田くん、笑

岡田『ずっと寝てて腰痛いんだろ？』

そうそうっ！

分かってるじゃんっ！！

でも

岡田『お前筋肉ないからな～もう少ししたらトレーニング始めるか、、』

聞きたくない宣言聞いて…笑

岡田『クッション入れたから、これなら少し楽になるよ、』

さすが、、、分かってくれてる

1時間弱、痛いけど止まらないリハビリをやってもらって

翔『ありがとうございました、、』

岡田『指が動くようになったら教えて？早めにリハビリ始めないとそこが1番動かなくなるからさ』

的確に翔ちゃんにも指示を出して去っていった

治療はまだ続行してるみたいで

何日かおきに、機械で血液を交換して

ちょっとずつ、、

本当にちょっとずつ自分でもよくなってるのを感じた

翔『ん？なに和？』

数日して口が動くようになって

翔ちゃんに向かってなにが言いたかったんだけど

声が出なくて

翔『ふふっ、、口パクパクしちゃってんじゃん、笑』

ダメだった。笑

焦らなくていいからね？だって…笑