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翔side
俺にできることなんて
仕事の合間に病室に顔を出して
床ずれにならないように体制を変えてあげたり
体を拭いてあげたり…
治療もしてはいるけど
麻痺期のピークに達してきている和は
『反対側むこうね、、』
何を話しかけても
和『……』
反応できなくなった、、、
食事もついにできなくなって
高カロリーの輸液を投与するだけで
どんどん痩せてくし
表情もなくて
ただ寝てるか、起きてても目を開けてるだけ…
・
・
・
岡田『じゃあ始めるな、』
関節が動かなくなってしまわないように
岡田くんに病室まで来てもらって
軽いリハビリを始めた
岡田『毎日動かさないと、どんどん硬くなっちゃうから少しだけでいいから櫻井もやってあげて？』
教えてもらいながらも
和の膝とか、手首、もちろん指も動かしていく…
岡田『あんまり強くやりすぎると痛めるし、多分久しぶり動かしたから和もたぶん痛いって言ってるとおもう、笑』
和が意思表示をできないから見落としがちだったけど
さすが岡田くん…
でも
岡田くんは『まあ文句も言えないもんな？笑』ってハハって笑って
どんな和にも容赦ないけどね。笑
岡田『悔しかったら早く治せよなっ』
どんなにからかってても
根は優しいから
最後にちゃんと使った関節は『たぶん今かなり痛いと思うから』って
電気で温められるホットパックを当てたりしてくれて
岡田『イヤかもしれないけどこれから毎日くるからなっ！笑』
和に笑いかけて
いつもの2人みたいに
岡田『しゃべれないと素直でいいな〜笑』
いつもだったらギャーギャーうるさいから、って
しゃべれない事をからってくれた
俺もつられて笑ったけど
なんだか病室全体の空気もよくなった気がした
それに
和の体に触れてる方が俺も安心できたし
・
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・
治療としては
血漿交換っていう
血液中から病源でもある抗体を取り除く処置してる
ようは身体中の血液の交換をするんだけど
副作用とかもあるし
心配ではあったんだけど
和とは相性が良かったみたいで
智『順調だね、、』
明日で山場を越えられたらいいな、っていう状態で
今はできる事をやっていくしかないんだな…って
少し前を向けた気がする
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作者名：ren
| 作成日時：2018年1月6日 13時
