俺はただ、一生懸命に生きる 10 (ページ31)

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潤side

和が発作起こしてる、っていう翔くんからの電話で飛び起きた

『いますぐ行ってみるから！』

パジャマのまま合鍵とスマホだけ持って家を出て

エレベーターを待つ時間ももったいなくて

非常階段を駆け上がった

玄関の鍵を開けて

靴を無造作に脱いで

和の部屋まで直行すると

『かずっ！！』

ベットの上じゃなくて

和『うっ、、んっ、、おぇっ、、』

床の上で激しく戻してる和が目に入った

駆けつけて背中をさすったけど

意識はあるたい、、

そばに置いてあるスマホから

翔『もしもし？？松潤？？』

翔くんの声がして

『もしもし翔くん？今ついたよ！意識はあるけど、、吐いてるし、、なんか、、』

部屋に入ってすぐに感じたけど

『発作じゃないけど、、なんか変な感じがる、、』

翔『発作じゃないのね？よかった、、、変な感じって？？』

『わかんないけど、、、あ、、救急車きた、、』

インターホンがなって

すぐに救急隊の人が翔くんに代わって状況を伝え始めたから

話せなかったけど、、

『かず？？大丈夫だからね、もう直ぐ病院つくから…』

救急車の中でも

手を痙攣させながらも吐き気に耐える和を見てるのが辛かったし

なにより

いつもと違うというか、、、

この和の状況に違和感が抜けなくて

怖かった…

和は……大丈夫、、、だよね…？

ーーーーーーーーーーー
智side

運ばれてきた和は

『すぐラクになるからね…』

目は開いてるし意識はあったから

横向きにして背中をさすって吐ける分だけ吐かせながら

声をかけたけど

涙を流すばっかで

和『っん、、ゔ、、ぅ、、』

うまく状態がつかめない

吐き気止めを点滴で入れて

聴診をしたけど

心臓には問題なし、、

少しホッとして

しばらくは背中をさすりながら

全身の状態を確認することにした

『つらいね、、ゆっくりでいいからね…』

薬が効いてきて

しばらくして嗚咽が止まったのを確認して

ホットタオルで顔を拭いてあげてから仰向けにして顔を覗き込んだ

『苦しかったね、、もう平気？』

いくつか質問したいことがあったから

胸をさすりながらベットに座ったんだけど、、

和『うっ、、ん、、り…っ、、』

『ん？？』

口をパクパクさせるのに

聞こえて来るのは

和『あっ、、な、、っで』

途切れ途切れの、、

『どうしたの和？？』

言葉になってない

和の声…

『かず？』

どうして、、、？