俺はただ、一生懸命に生きる 10 (ページ3)

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智side

翔くんから夜のうちに連絡が来て

事情は聞いた

電話越しでも『はぁ…』ってため息がつい出ちゃうくらい

考えてるみたい

1週間…って、、

翔くんが忙しい時はそれくらい会えない時期もあるかもしれないけど

和の周りには

常に理解のある人がいて

守ってもらえるけど

地方だと対応も遅れるし、

まだ広くは知られてない和の病気に対して

適切なアプローチができる病院なんてそうそうないだろうし…

俺としては

Noって言うかも。

冷たい、って思われるかもしれないけど

和を守れなくなるより怖いことは無いから。、

そうやって今までもやってきたし

それに

『今回だけしか巡り合わないチャンスじゃないとおもうよ？』

もしかしたら、次のチャンスには…ってこともあるし…

翔『…でも、、』

翔くんも行かせてやりたい気持ちが大きいみたいで

翔『最近は大きく体調壊したってこともなかったし、、なんとかならないかな…』

『和をちゃんと診てくれる人がいればいいんだけどね、、』

翔『探してみてもいい？大阪と北海道それぞれで知り合いのドクター、、』

『見つかるかな、、笑』

まあ、ダメ元だけど

俺も探してみるか…

・

・

・

ちょうど次の日は和のカウンセリングの日だったから

自然と話もその仕事のことになって…

和『ねぇ…ダメ？』

今日はカウンセリングルームのラグの上でゴロゴロしたい気分みたいで

俺に寄りかかってる

『うーん、、まだ分かんないかな…』

和『なんでよ…明日までに返事しなきゃいけないんだよ、、、？』

『うん、知ってるよ～そんな焦んないの。』

和『だって、、』

『和を安心して送り出せる方法考えてるから、ね？』

あくまでポジティブに考えてる、ことを伝えて

『どんなことやるの？』

自然と仕事の内容の話にふって

和『あのね～……大阪は……』

いろいろ話を聞き出していく

こないだのパニック障害のこともあるし

直接的に話すわけではないけど

話の中に電車のこととかが入ってたら

『あ、大丈夫なんだね、』って安心するし

自然とここ最近の体調も見えてくるから

やっぱり大事な時間。

翔くんは午後は
なんとかならないか、って電話かけまくってるみたいだし

和が帰ったら早速会議かな。笑