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和side
目を覚ますと
白いカーテンに囲まれた
無機質な空間だった
いつもの病室なのはわかるけど
決して良くはない目覚めと
思い出す、あの感覚…
何度も何度も
吐かされて
苦しくて涙が出ても
止まらない処置
全部俺のせい、ってわかってるのに…
いや、分かってるからこそ
こうなった事を忘れられたらいいのに。って
無かったことにしたくなる
・
・
・
智『おきてたんだね、、おはよ…』
リーダーがいつものように俺のベッドに腰掛けて
頭を撫でてくれた
智『まだ朝早いからさ…もう少し寝ててもいいんだよ？』
頭を撫でてた手が胸の上に移動して
トントンしてくれるのに
『………』
何も感じない…
何も感じることができなくて
こんなにそばに居てくれるのに
俺だけ
もっともっと孤独になっていく気がした
でも…
何にも感じてないはずなのに
『…っんく、、っ、、んっ…』
なぜだかこみ上げる涙
コントロールなんて効かなくて
ただただ心が苦しいだけ…
『んっ、、んんっ、っんく…っ、』
智『…かず…、、』
溢れ出す涙を
優しくティッシュで拭いてくれるリーダーの優しさだって
全部が、、、
こわい……
智『我慢しなくていいんだよ…？ずっと居るからね…』
それでもリーダーは俺の心なんかお見通しみたいで
智『薬なんかに頼らなくても、和はずっと強いんだから……』
ふふっ、って笑いながら
ずっとそばにいてくれて
『…っ、、んっ。、、ごめん、、なさいっ…』
やっと言えた
『、勝手にっ、、…ん…くす、りっ、、んっく…っ、』
伝えたい言葉は
涙のせいでちゃんとした言葉にはならなくて…
ただヒクヒク泣くだけで
なんにも伝わってないかもしれない、、
そう思ったのに…
智『わかってるから、、大丈夫。ツラかったんだもんね…』
トントンって背中をさすってくれて
智『…いつでも連絡してくれてよかったのに…』
大きな優しさで包んでくれる
自然とオレもリーダーの腰にしがみつくように寝てて
怖かったことも
不安だったことも
ポロポロと口から出てきて
全部『そっか…』ってリーダーが受け止めてくれて
全部言い終わった頃には
智『ふふっ、、たくさんがんばったもんね、、』
一緒にベットに横になって
俺より少し筋肉質な腕で腕枕をしてくれた
包まれるとやっぱりあったかくて
智『俺も寝よっと…笑』
2人並んでもう一眠りすることに…
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作者名：ren
| 作成日時：2018年1月6日 13時
