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翔side
少し忙しかったんだけど
そんなに遅くならずに帰宅すると
先にご飯を済ませてた和が俺の分をあっため直してくれた
それを食べながらテレビをボーッと見てたんだけど
和がファイルに入ってる資料と一緒に俺の隣に座って
和『…これなんだけど…』
渡された
企画書？みたいなやつ
見てみると
『3大ドームツアーね…、、って、、
すげぇっ！！笑』
タイトルだけですごいの伝わってくるし
『よかったじゃん！』ってニコッとしてみたんだけど
和は遠慮気味に
和『うん、、でもね…ここみて？』
指差したのは日程のとこ
1週間の流れと、滞在先が書いてあって…
和『1週間帰ってこれないんだって…』
さすがにヤバイ？って小さく笑って
和『でも俺やってみたいんだ…初めてだけど、演出はずっと興味あったし…』
やらせて、って和の真剣な目が俺を捉えてる
1週間か…
真っ先に俺の頭にに浮かんだのは
もしなんかあった時……って…こと
対応できる病院だって、医師だって
近くにない状態で
安心して送り出すなんて、、、
そんなのできるわけないし…
和『……ダメ…かな…？』
食べる手が止まるくらい
うーん、、、って考える
でもな…
行かせてやりたい気持ちはある…
でもそれが和を苦しめる可能性があるなら絶対許しちゃいけないんだ、、、
頭では分かってる。
医者としての答えは
Noだよ…
でも
和にこんなに普段から制限をかけてるのに
やりたい事ができない、なんて
あっていいのかな…って。
将来に繋がる道を自分で作ろうとしてるのに
それを遮ってしまっていいわけない…
しかも、和も悩んだんだろうな…って
自分で考えて、それでもやりたい！って思ったから
俺に相談してきたんだろうし
あぁ、、どうしよう。
簡単に許可を出せることじゃないし
だからといって返事を待たせるわけにも行かないらしいし、、
『…うーん、、、』
がんばって
どうにかならないか方法を考えてたんだけど
全然思いつかないや。笑
たった1週間だろ、って思われるかもしれないけど
今日よかった体調が明日にはガタッと崩れることもあるし
仕事のこととなったら多少の無茶はするだろうし
やっぱりちゃんと診れない、ってことがどんなにリスクの高いことかを考えると
少し厳しい気がするんだよな…
『ごめん、ちょっと智くんとも相談させて？明日には答え出すからさ。』
今はそれしか言えなかった……
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作者名：ren
| 作成日時：2018年1月6日 13時
