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智side
和に転院の話をしたのも俺だった。
このままこの小さい病院にいても
発作がなるべく起きないように体調を整えることくらいしかできないから。
それに、俺は和に
"なるべく長く生きる"
ってことじゃなくて
"夢を叶える"
って事を人生の目標にしてほしかった。
だから少し大きい病院に移って、最新の治療を試したり
自分の病気を治すってことに積極的になってほしかったんだ…
もちろん、
おばあさんと暮らしている和に、
中学生のうちから一人暮らしさせるのも無理があるとかそういう事は分かっていはいたんだけど
俺も一応考えがあって言ったことだった。
櫻井翔
っていう医師が若手なのに和の病気に関する論文を積極的に書いているっていう話が俺の耳にも入ってて、
俺はうれしかった。
運命だと思った。
櫻井翔。
そう、翔くんは俺の大学の後輩でもあり
元おれの生徒だった。
大学時代におれは彼の家庭教師をやってて…
翔くんはまじめで、頭もよかったから
『ほんとに俺なんかが先生でいいのかな？』って思った時もあるけど、
翔くんは俺の大学での話なんかをキラキラした目で聞いてたっけな…
まあそんなこんなで、
俺の後輩であり、教え子に連絡を取って
和の話をしてみたんだ。
カルテとここ最近の検査結果を見せて
医師としての見解と、
主治医を引き受ける気はあるか聞いてみた。
１分ぐらいの沈黙の後
翔『俺は、この子治ると思うよ。ていうか、俺が治してみせるから』
ってyesの返事が返ってきて、
正直、この病気を専門として勉強している翔くんに和を診てもらえるのは
すごくラッキーなことだと思った。
でもすぐに引っ越しして転院ってわけにもいかないから
和が中学に上がるタイミングで、
和が両親と幼少期を過ごした今の街に俺も配属を変えてもらった。
もちろん、翔くんにもこの病院に転勤してもらって…
さすがに和にいきなり一人暮らしをさせるのは大変だろうから、
俺もなるべく和のアパートに顔をだすようにしてた。
それに診察は3日に1回の頻度にしてたし。
一人の患者に感情移入しすぎじゃないかって同僚にも言われたけど、
俺は、和を助けることで同じような難病を患っている子を将来的には助けられるってことに繋がると思ってる。
それに、今の病院の施設なら最新の治療法や検査もできるし、
医者としてもステップアップできると思うんだ。
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ren(プロフ) - Pさん» コメントありがとうございます！また何かリクエストなどありましたらコメントしていただけると嬉しいです。 (2017年3月30日 6時) (
レス) id: 200e37ac7c (このIDを非表示/違反報告)
P(プロフ) - とっても楽しく読ませていただいております。これから治療をどう乗り越えていくのか、また続きを楽しみにしています。更新頑張ってください(^ ^) (2017年3月29日 19時) (レス) id: 30be8dfa84 (このIDを非表示/違反報告)
ren(プロフ) - 誤字。脱字が多くてすいません。気づき次第直しています。皆さんからの高評価、お気に入り登録でかなりやる気が出ます。ぜひポチっと押していただけると嬉しいです (2017年3月25日 7時) (レス) id: 200e37ac7c (このIDを非表示/違反報告)
ren(プロフ) - renです。お知らせでも書いたとおり、アイディアを募集させていただきます。また、感想などもいただけると嬉しいです。返信はなるべく全員に返す予定ですので気軽にご意見を頂けるとうれしいです！ (2017年3月23日 22時) (レス) id: 200e37ac7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ren
| 作成日時：2017年3月22日 8時
