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智side
俺が和と出会ったのは和が9歳の頃
地方の小さい病院に配属になった俺が最初に担当した患者だった。
専門は循環器内科なんだけど、医師不足ってのもあって最初に配属されたのは小児科で
循環器が専門ならこの子を担当してほしいって言われて出会ったのが和。
先天性の心臓病。
生まれた瞬間から彼が背負った運命を
9歳の子供に突きつけるには酷すぎる事実だけど、治療法がない
研究段階の治療を試したりもできるんだけど
設備も整ってないこの病院じゃ
大きな検査はできないし、近いうちに引っ越さなきゃ行けなくなるだろうなって思ってた。
その時の和は9歳なのに強がってて
なんでも平気みたいな態度とるんだけど
やっぱり9歳の子供にとっては心疾患を抱えながら生きていかなきゃ行けない現実とか
1人で発作の恐怖に耐えるなんて
精神的にいっぱいいっぱいになっちゃうのは当たり前で…
それに両親を事故でなくしたから、誰かに甘えるってことを知らない子だった
だから夜勤の時の見回りで1人で泣いてる和を見た時は、
『なんだよ、強がんなよ、がきんちょなんだから…』って思ってほっとけなかった
黙って泣いてる和のベットに腰掛けて抱きあげて…
ヒクヒク泣いてて、正直呼吸も危なそうだったってのあるんだけど
和が俺の背中に手を回してきたから
ずっとこうやって欲しかったんだなってのがわかったし。
同い年の子たちより一回り体も小さくて
ほんとに消えちゃいそうだった
背中をトントン優しく叩いてたら
スースー寝息が聞こえておれもちょっとホッとしたのを覚えてるよ…
ベットに寝かせようとして気づいたんだけど、おれの白衣離してくれないの笑
しょうがないから
急患もその夜はいなかったし
おれも隣で寝ることにして…
翌朝、なんかトントン叩かれてるな〜っておもって目を開けると
俺の先輩が微笑ましい目で
『お前、気に入られたんじゃない？笑
この子、あんまり人になつかないんだけど』
って嬉しそうにしてた
その先輩は俺が来るまで和の担当だったんだけど
和のことをかなり気にかけてたみたいで
『俺にはこの子を救うことができないからさ…』って引き継ぎの時に言われたんだよね
でも先輩もとっても優しい人で、俺は尊敬してるよ
和とは入院中とかは時間があれば病室によって
一緒にゲームしたり
音楽を聴いたり
なるべく一緒に時間を過ごすようにしてた
そのおかげかな…
だんだんと和も俺に心も開いてくれるようになった
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ren(プロフ) - Pさん» コメントありがとうございます！また何かリクエストなどありましたらコメントしていただけると嬉しいです。 (2017年3月30日 6時) (
レス) id: 200e37ac7c (このIDを非表示/違反報告)
P(プロフ) - とっても楽しく読ませていただいております。これから治療をどう乗り越えていくのか、また続きを楽しみにしています。更新頑張ってください(^ ^) (2017年3月29日 19時) (レス) id: 30be8dfa84 (このIDを非表示/違反報告)
ren(プロフ) - 誤字。脱字が多くてすいません。気づき次第直しています。皆さんからの高評価、お気に入り登録でかなりやる気が出ます。ぜひポチっと押していただけると嬉しいです (2017年3月25日 7時) (レス) id: 200e37ac7c (このIDを非表示/違反報告)
ren(プロフ) - renです。お知らせでも書いたとおり、アイディアを募集させていただきます。また、感想などもいただけると嬉しいです。返信はなるべく全員に返す予定ですので気軽にご意見を頂けるとうれしいです！ (2017年3月23日 22時) (レス) id: 200e37ac7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ren
| 作成日時：2017年3月22日 8時
