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神宮寺side
俺は幼稚園の時から廉が大好きで
毎日のように遊んでいた
小学生でもほかの友達もできたりしたが、
必ず俺の近くには廉がいた
俺が何処に行くにも連を誘って
廉を離さなかった
その後も廉とはずっと一緒だった
中学1年生のある日
突然父親が家から出ていった
母親は色々な男の家に転がり込んで
ほとんど帰ってこなかった
そこから俺は…
危ないヤツらとつるんだり、喧嘩したり
何もかもがどうでも良くなっていた
その事を知り心配した父親が
俺を引き取った
父親は某会社の社長であり
愛人との結婚も決まっていた
俺は一人暮らしの家と学生には充分なお金を与えられた
父親は来ないが家政婦の人が週に3日来てくれていた
定期的にお金も振り込んでくれていた為
結構広いマンションで中1から一人暮らし
家に帰ると家政婦が作ったご飯がある
でも、全てゴミ箱に捨てた
俺は誰もいない家に帰るのが嫌で
夜遊びをするようになり
そこで知り合った危ない奴らとつるむようになった
俺は遊び歩いたが
どこに行っても何をやっても
心は満たされずグチャクチャだった
廉にはこんな自分を見られたくなくて
避けていた
そんな荒れた生活を送っていたある日
夜中に帰ると『温めて食べや』と書いた置き手紙と
ご飯が置いてあった
俺の父親が俺の事を心配して
廉連絡し合鍵を渡していたらしく
廉はそれから毎日
ご飯を持ってきてくれた
しばらくだった頃、
外で遊ぶのも飽きた俺は
帰る時間が早くなり
廉と夜ご飯を一緒に食べるようになった
最初は久しぶりに会った廉に対して
接し方が分からず
廉が話しかけてくれても無視する日々
それでも廉は一度も怒ることなく
毎日家に来てくれては俺に笑顔で
話しかけ続けてくれた
そんな廉の行動に俺がどれだけ救われたことか
中学1年の終わり頃
廉の優しさに答えようと真面目に学校に行き始めた
そして、前のように廉と毎日一緒に学校に行った
一人暮らしにも慣れて、
何より廉がほぼ毎日
俺の家に寄ってから帰ってくれるから
あまり寂しく感じ無くなっていた
中学2年生になった頃
廉の父親が仕事の都合で海外に行くことになった
数ヶ月の予定だった為廉と廉の母親は
日本に残った
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作者名：ありす | 作成日時：2021年1月9日 11時
