おはよう、センラくん【snr】

3話 初めてのお風呂だよ ページ3

「…ん、お風呂入る？」
「ワン！」

テレビから目を逸らしてこちらを向いて吠えた。怖い。ほんとに人間みたいだ。


「じゃあ私が入ったあと入ろうね」
「ゥウゥウウ」
「一緒に入らないわよ」
「グルルルル」
「やだよ〜〜絶対汚いじゃーん！！」


するとその瞬間私の方に向かって走り出した犬。私はまた押し倒される未来が見えてたので前から来る犬を華麗に避けると、犬も私の動きに合わせてこちらに走ってくる。


「まってそれは聞いてない！！」
「ワン！！ワン！！」
「ごめんごめん汚くないよ汚かったら中に入れないもんごめんって」
「ワフ！ワフ！」


すると私を追いかけるのをやめて舌を出して私の膝に前足を置いてきた。可愛すぎない！？！！？！！！



「でも1人でお風呂に入らせて？」
「グルルルル…」
「このド変態犬が！」
「くぅ…」
「それは落ち込んじゃうのね」






△





「嫌がらないんだね、きみ」
「ワフ」
「シャンプーするね〜」


この子シャンプーで全部洗っちゃってもいいのだろうか。まぁ大丈夫か。指の腹でゴシゴシするとしっぽがひゅんっと立ってフラフラと左右に振る。


「ちょっと〜水飛んじゃうから」

バシンッ

「わざとでしょ〜？」


舌を出してへへっと笑ってるみたい。


「気持ちいい〜？」
「ワフ」
「よかった〜」

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