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休憩中は鉄朗とも夜久くんとも喋らず、ずっと他の人と話していた。
あんなことがあったのだから、さすがに2人と話すのには気まずいし自分でもまだもやもやが溜まっている。
夜久くんが、あれを見てどう思ったのだろうか。
「どうしたの?」
「あ……研磨」
珍しく研磨が声をかけてくれる。
多分、相当顔に出ていたんだろう。
「…私の好きな人に、まずいものを見られてしまって……」
「あー……クロが何かしたの?」
「うん。まあ色々ありまして」
研磨はちょっとの言葉だけでも察してくれるからありがたい。
そのせいで私の好きな人もとっくにバレているのだが。
「……大丈夫だよ。ちゃんと話せば夜久くんもわかってくれるんじゃない?」
「うん、ありがとう…」
「まあ……クロにもちゃんと言っておくから」
「ほんと?」
「うん。そうしないとクロもいつまでもだらだらと引きずりそうだしね」
「え?」
意外だ。
鉄朗はそんなことは絶対にないと思っていたのに。
「…クロは、Aが思ってるよりも落ち込んでるし、Aのことを結構想ってるよ。それをあまり本人には見せないみたいだけど」
「そう…なんだ」
知らなかった。
前に夜久くんからもそういう話を聞いたことがあるが、そこまで私のことを考えてくれるとは思っていなかった。
鉄朗……
やっぱり、昨日のことちゃんと聞かなきゃ。
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あすたそ(プロフ) - 指名手配さん» コメントありがとうございます!これから書きます!待っててください\(^^)/ (2019年1月14日 15時) (レス) id: 4927c314f4 (このIDを非表示/違反報告)
指名手配 - 早く、続きを書いてください!! (2019年1月14日 14時) (レス) id: 5e616b78fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あすたそ | 作成日時:2019年1月8日 20時