44話 サイテー ページ46
センラside
Aちゃんが先に帰宅し、ハウスの片付けをしてもう出ようかとなった時。しまさかの2人が家を出てからうらたんと目が合った。
「センラ…ちょっとおせぇよ」
「ごめんごめん〜もう出るな」
「違う、Aちゃん」
俺はピタリと動きを止めて、うらたんのことを見た。
「どういうこと?」
「…もう俺がもらう」
「なんで、もらうってそれ」
「俺もアイツが好きだ」
やっぱり。
うらたんとの話を彼女からされる方が辛かったから、今の言葉を聞いてもさほどダメージは受けなかった。
「…俺、実は告白する気なかったんよ」
「は?」
「と言ってもアピールしてる自分はいるし、結構揺れてたんやけど。俺には分からへんのよ、Aちゃんが俺をセンラとして見てるのか1人の男として見てるのか」
最初のうちは早く自分のものにしたい、大切にしたいから時間をかけよう。そう思っていた。
するとうらたんが怒りの気持ちに溢れてるのが目に見えて分かる。
「なんでそんな余裕なんだよ、ムカつく。俺から見ても悔しいくらいAちゃんはお前が好きだよ。なんで…」
「俺をセンラとして見てるのに俺から告白されたら、色々壊れるやろ?」
「…見てねぇよ」
「…そう、でも俺最近Aちゃんからうらたんの話ばっか聞くんよね。それで言おうかなって気になってた所」
うらたんは絶対Aちゃんのことが好きだと話を聞くだけでも分かったから…それで告白する気になるとか最低やけどでも。取られたくなんか絶対ない。
「センラ好きだけど…お前、サイテーだな」
「マジですっげぇサイテーだと思う」
くすくすと笑いながら言う言葉じゃないのに笑っているうらたんに、俺も笑いが止まらなかった。ほんとに俺はサイテーだと思う。
「恋愛マスターとかもうやめろよ」
「今出すなよそれ、めちゃくちゃ恥ずかしいやんけ」
さっきまでとんでもないピリつき具合だったのに、今はもうお互い笑っている。
「さっさと告白しろよな、早く付き合ってくんねぇと俺我慢出来ないから」
「うん、失敗したら慰めてな?」
「お前…煽ってんの?成功するに決まってるだろ」
「ふふ、ありがとう。頑張るな」
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みみりん(プロフ) - みるくれーぷさん» いえいえ〜!◎ 只今確認してみたら録画が公開されておりました!ミッドナイトの結構序盤の方でお話されておりました…!是非!!(?) (2022年9月17日 3時) (レス) id: dc9277ae27 (このIDを非表示/違反報告)
みるくれーぷ(プロフ) - みみりんさん» ありがとうございます!録画が出たら見てみます! (2022年9月17日 2時) (レス) id: 30587fe9a9 (このIDを非表示/違反報告)
みみりん(プロフ) - みるくれーぷさん» コメントありがとうございます!!昨日(日付的には今日)のセさんの配信になります…!まだ録画が公開されていませんが、危ない発言は無かったと思いますので近いうちに公開されるかと思います…( ; ; ) (2022年9月14日 21時) (レス) id: dc9277ae27 (このIDを非表示/違反報告)
みるくれーぷ(プロフ) - いつも小説を楽しく読ませていただいてます!占ツクの話とはいつの誰の枠か教えていただくことは出来ますでしょうか? (2022年9月14日 19時) (レス) @page22 id: 30587fe9a9 (このIDを非表示/違反報告)
みみりん(プロフ) - きよなさん» わぁ!!!ありがとうございます…嬉しすぎて涙出てきそうです()これからも頑張ります! (2022年8月25日 19時) (レス) id: dc9277ae27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みみりん | 作成日時:2022年7月31日 21時