4 - やっぱり ページ10
Jeno side
「やっぱりわたしじゃダメなのかなって」
JN「うん？」
「ジェノくん聞いてる、？」
JN「聞いてるよ。続き話して？」
「ほんとに聞いてる？ねむいならねてもいいんだよ！」
会社でたまたま会ったAと俺。思ったより会話が弾んじゃって、良かったらわたしのお部屋くる？この前スタッフさんにもらったお菓子も沢山あってね…なんてお誘いがあったので秒で頷いて今に至る。
スタッフさんに貰ったというお菓子はまあ間違いなくAに近づきたかったんだろうなというようなお高いお菓子ばっかりだった。太りたくないから棚の後ろに隠してるらしく、こんなのスタッフさんが知ったらと思うと流石に同情した。
ふわふわのフローリングの上で抱きつきながらAの話を聞いてるけど、さっきから 眠いなら〜 とか 聞いてる？とか俺のことばっかり気遣って話が全然進んでない。まあ可愛いんだけど。
JN「俺とのケミ推せばいいじゃん。ジェノ、ゾイ…？」
「ほら！わたしたちってケミの名前すら分からないくらい絡んでないの…？」
JN「こんなにラブラブなのにね」
「ぁ、噛まないでよ！ジェノくんの歯ってしっかりしてるから…」
昔飼ってた柴犬に噛まれた時と同じ感じがするんだよって、俺を犬扱いするA。そんなAは今、ケミ問題を抱えているらしい。
ユテ、マクドン、ノミン、チョンジ …。それに匹敵するくらいのケミを自分もつくりたいって意気込んでる。俺からしたら、ゾテもゾイドンも、Aが関わるケミは全部人気だと思うんだけど…。
「テヨンオッパはわたしがいちばんっていうけどそうじゃないの、ドヨンオッパのことも悠太くんのことも、わたしと同じくらい好きなのに嘘つくの」
JN「嫉妬してるの？」
「嫉妬？違うよ！そんなのしない」
JN「あ、そうなの？」
強がるAだけど、そんなの気にしてる時点でもう嫉妬してるんだよ。可愛くて笑ってると、ジェノくんって不思議 なんて言いながら足を抱えて体育座りした。
JN「表に見えるのが全部ってわけじゃないから良いと思うけどね、俺はね」
「？」
JN「俺とAだって、ケミ名ないくらい絡みないと思われてるけどお部屋でイチャイチャするくらい仲良しなんだよ」
「イチャイチャしてな、い … ジェノくん近い！」
多分、ケミ人気ないとかじゃなくてシンプルにヒョンたちが ゾイ ってワードをミュートにしてるだけだと思うけど、今はなにも言わないでおこう。
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作者名：ノエ
| 作成日時：2022年6月4日 22時
