2 - 僕らだけの君 ページ5
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「へ、ヘチャンくん、どうしよう」
HC「ん？どしたの」
「リップ塗ってもらったから飲み物飲んじゃだめなのに飲んじゃった」
HC「ほんとだ。ちょっと薄くなってる」
「藤木くんになっちゃうよね…？どうしよう」
HC「フジキクン…？」
デビューしてすこし経つけど未だに撮影前はドキドキする。その緊張から落ち着けないわたしは、座ったり立ったり飲み物飲んだり気を紛らわせてるけど…。
今日つけてもらったのは薄いピンクのリップ。ヘチャンくんはわたしに気を遣ってちょっと薄くなってるなんて言ってくれたけど、元々薄いピンクが薄くなってるってことは、、。
人数が多いこのグループで、メイクさんがどれだけ大変かなんて考えなくてもわかる。横に座るヘチャンくんの手を握ってるけど、手汗かいちゃいそうで離そうとしたらもっと強く握られた。
HC「かわい。焦ってんの？」
「焦らないわけないよ！唇の色なかったらわたし、」
HC「俺のリップ濃いからちゅーしてはんぶんこしよっか？」
YT「なに言うてんねん」
変なことを言うヘチャンくんにツッコんだ悠太くん。大阪の血を感じながら悠太くんを見つめていると、ウィンウィン今からメイクやからいっしょに行ってパパっとやってきてもらい？ってウィンウィンオッパと手を繋がされた。
TI「かわいいの渋滞」
WI「ユタヒョン写真撮らないで。行くよ、A」
「うん」
かわいいかわいい言われるオッパだけど、わたしといるときはしっかりお兄さんの顔をしててやさしいのを知ってる。一緒にメイクオンニのところまで連れて行ってくれて、もう一回リップお願いしますってオッパまで言ってくれた。
無事にリップを付けてもらったわたしはるんるん！ウィンウィンオッパはまだ終わらなさそうで、わたしは先に戻ってるね？と言うと気をつけてね、みんな無視してねって真剣な顔で言われた。
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作者名：ノエ
| 作成日時：2022年6月4日 22時
