Zoe (ページ21)

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8 - X MIAMI ページ21

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ツアーで訪れたアメリカ。マイアミビーチに行こうってなって、みんな大盛り上がり。着いて、わたしもみんなみたいに行こうとしたら、降りる前でメイクオンニに止められた。

みんなと同じ白い長袖にデニムのショートパンツ。脚に入念に塗られた日焼け止めは、海の風を浴びる度に匂いを感じる。日焼け止め特有の、あの匂い。

逆に塗りすぎて光集めるとかないのかな、なんてぼやぼや考えながらオンニに渡された日傘を差してマネージャーさんたちとみんなが入ったお店まで向かう。

「これかわいい… けど似合うかな」

マネージャーさんに渡された手持ちのカメラで撮る。カメラで自分で撮るメンバーもいれば撮ってもらうメンバーもいて、遅れて来たわたしは残ったカメラを任されちゃったから…サングラスを付けてみたり帽子を見てみたり。

ジェヒョンオッパは英語ができるし、マクオッパなんてこの歌知ってますかみたいなノリで店員さんに話しかけてた。

HC「なんも買わないの？」

「うーん、ヘチャンくんなにか買うの？」

HC「飲み物とサングラスとサンダル。ど？これ似合う？」

「似合ってるよ。わたしもなにか買おうかな」

HC「買いなよ、水着は？」

「長袖脱いだら多分わたし車の中に連れ戻されるよ」

HC「めんどくさいね。Aの水着見たかったのに」

「サンダルどこにあった？」

HC「無視されても水着は勧め続けるからな」

水着を勧めてくるヘチャンくんをスルーしてサンダルコーナーに行く。いろんなデザインがあるけどシンプルな黒のを選んだ。

レジに進む途中に、わたしと同じ手持ちのカメラを持ったドヨンオッパにばったり会った。お互いをそのカメラで映して笑ったあと、オッパは自分の買うものとわたしの買うものをいっしょに払ってくれちゃって、思わぬ形で奢られてしまった。

オッパはこういうとこがある。お金にケチじゃないっていうか、少しくらいケチでもいいんじゃないかな？ってこっちが不安になるくらい、こう、ね？

「ありがとうございます、大事に使うね」

DY「このくらいいいよ」

「みなさん、ドヨンさんはこういう方です。本当にこう、なんていうんだろう、太っ腹？」

ドヨンオッパと、オッパに買ってもらったサンダルを持ってカメラにそう言うと、後ろから来たヘチャンくんがドヨンイヒョンがなんか言わせてるーなんてヤジを飛ばした。ここカットしてくださいってマネージャーさんに言っておこう。