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誤嚥したおばあちゃんかのようにかはかはと何度か咳を繰り返していると、優しく背中を撫でてくれるたこちゃんに感謝を伝えて、黒猫ちゃんにも軽く謝ってから、ようやっと落ち着いてお水を飲む。

さっき自販機で買っといてよかったな…


「なんか、あれだ。前もこう言うことあったよね。」

「………そうだっけ??」

「うん。ほら…小学校のー…5年の時??給食中にパンで咽せてたじゃん。」

「、、記憶にない。」


そんなことあったっけ??

過去の記憶を探ってみるも、思い当たる節がひとつも見当たらない。


「うーん??」

「はは、忘れてるならそれでいいよー」


そう言ってバシバシと私の背を叩くたこちゃんに若干痛いな…なんて思っていると、黒猫ちゃんがふしゃー!と威嚇するかのようにたこちゃんに戯れついた。

コイツ、いつの間に私にそんなに懐いてたんだ。

かわいいなぁ。なんて言い合いながら黒猫ちゃんの頭をかるーく撫でると、スッと目を細めて私の手に擦り寄る黒猫ちゃん。

さっきから勝手に黒猫ちゃん。なんて呼んでいるけど、不妊去勢手術済みなのか、右耳にカットが入っているからこの子多分雄猫ちゃんなんだよなぁ。


「あ、この子の眼、よく見たら青い。」

「え、ホントだ。珍しいねぇ」


なんでさっき気がつけなかったんだろ、結構すぐに気がつけそうなのに。

なんて、考えたところでどうしようもないことを考えていると、予鈴がなった。


「やば、もうそんな時間経ってた??」

「だるー…」

「まぁまぁ、そんなん言ってたら高校生活送れないでしょー」


やれやれ…と言った様子で私の腕を引くたこちゃんに、半ば強制的に腰を上げさせられる。

背中がパキパキと音を立てたような気もしなくはないけれど、別に痛みがあるわけじゃあないから気にしないことにする。

どこか不安そうにこちらを見つめる黒猫ちゃんに、ばいばい。と手を振れば、彼はみゃー。と小さく鳴いて茂みの中へ戻っていった。


「て言うか、Aこの後体育じゃないの?」

「うん、体育だよ。」

「………え??サボるつもりじゃないよね??」

「…………。」

「もー!!ダメだからね⁈ほら、早く行く!!」


何故か若干キレながらいそいそと私の背中を押すたこちゃんに自分で歩けるから!!と叫んで仕方なく教室に体操服を取りに行く。

隣でたこちゃんがやんややんやと文句を言ってるけど、うるさいから無視することにする。

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モノクロ(プロフ) - えむおーいーさん» 初めまして〜、ありがとうございます!よろしければ二人の行く末を見届けてあげてください〜! (3月25日 17時) (レス) id: 28a2493194 (このIDを非表示/違反報告)
えむおーいー(プロフ) - はじめまして!コメント失礼します〜!読みやすくてとても面白いです!!これからも応援してます〜!!🥰 (3月25日 17時) (レス) id: d028db39a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モノクロ | 作成日時:2024年3月19日 21時

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