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「え、ねこ??にゃんこの声したよね???」

「……う、うん…。」


食べていたおにぎりの残りを一口でぱくり。と食べてしまったたこちゃんは、勢いよくその場で立ち上がると声のした方へ向かっていく。

え、大丈夫なやつ??多分だけど絶対に野良猫だよね??野良猫ちゃんって病原菌持ってたりするっていうし、あんまり迂闊に近づかない方が_____


「見てA、子猫!黒猫ちゃん!!」

「……かわい、」

「んねぇ〜」


子猫を驚かせないためなのか、いつもより数段声のトーンを落としていると言うのに動きのせいでいつも通り騒がしいたこちゃんは、先の声の主なのであろう黒猫ちゃんを抱えてまた私の横に腰を落とした。


「……食パン食べるかな。」

「え、その食パンって食べれるやつだったの?」

「うん、食べれるよ、今日買ったやつだし。

 ……おいしくは、ないと思うけど。」


木炭デッサン用に買ったやつだから、添加物の少ないやっすいやつ選んだし。

……ってそんなことよりも、猫ってパン食べれるのかな。

そうは思いつつもとりあえず一枚袋から出しては一口サイズにちぎって黒猫ちゃんの口元に持っていってやれば、黒猫ちゃんは少し匂いを嗅いではその小さな口で一口だけパンを齧った。


「おっ、食べた!」

「ゆっくりお食べ」


にゃ〜。と私たちの言葉に返事をするかのように鳴いてはたこちゃんの腕から抜け出して私の膝に飛び乗った黒猫ちゃんは、そのままゴロゴロと喉を鳴らして私に擦り寄った。

意外と重いなコイツ。


「Aずるいなー、ほれくろねこちゃん、こっちおいで〜!」

「たこちゃん声大きい…」


ウェルカム!!とでも言うように両手を広げて呼びかけるたこちゃんからフイっと顔を背けては、黒猫ちゃんは私のお腹の辺りに顔をうずめた。

何でぇ……。と肩を落としたたこちゃんの頭を励ますようにぽんぽんと叩いて、未だ食べかけだったあんぱんを食べきれば、水分が足りなかったのか喉に詰まりかけた。


「ゔっ…」

「もー…ほら水!飲んで!!」


突然私が膝を上げたせいか驚いた様子の黒猫ちゃんは、ピャッと地面に飛び降りるとこちらを心配そうに覗き込んでいる。

たこちゃんが半ば無理やり咥えさせてくれたストローを吸えば、少しすっぱいオレンジジュースが流れてくる。あんぱんと混ざってちょっと気持ち悪い。


「んく…ごめん、ありがと」

「はいはい、まったく…おばあちゃんじゃ無いんだから…」

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モノクロ(プロフ) - えむおーいーさん» 初めまして〜、ありがとうございます!よろしければ二人の行く末を見届けてあげてください〜! (3月25日 17時) (レス) id: 28a2493194 (このIDを非表示/違反報告)
えむおーいー(プロフ) - はじめまして!コメント失礼します〜!読みやすくてとても面白いです!!これからも応援してます〜!!🥰 (3月25日 17時) (レス) id: d028db39a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モノクロ | 作成日時:2024年3月19日 21時

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